王位継承さえなければ…

おいどんべい

第1話 王位継承さえしなければ…

俺はごく普通の一般人。名前もリムルと言うありふれた名前だ。

だがある日、とあるチラシを見つけた。

そこには、

誰でも王になれる的なことが書いてあった。

「ただの一般人も王になれるチャンスを?」

何馬鹿げたことをやっているのだろうか王都はと思いながら俺はこの大会に参加した。


「よーうこそ!皆様!あなた方にはこれからどれだけ王に向いているかのテストを行います!せいぜい皆様足掻いて下さい」


正直、俺は王になりたい訳じゃない。

ただの暇潰しで応募した、だからなるべく早く失格にならなければいけない。


だが思いと反してどんどん合格していく俺。


そしてついには、


「おーめでとーございます!あなた様は明日から王として生きて貰います!」


「へぇ?」


王にまでなってしまった。

まさかなってしまうとは思わなかったが仕方がない、仕事を全うするか。


だが、一般人が王になると言うのは簡単なことではなかった。


その日の夜、連続殺人事件が起きた。しかも、被害者の名前はリムルさんばかりだった

王になれなかった貴族が嫉妬によりリムルさんを殺しまわったのだ


そして今俺は、危機的状況に陥っている。

何と殺人犯に追われているのだ。

走れ、走れ、走れ俺!

何で俺は王になんてなったんだ。

その理由は簡単だった。普通の人として生きるのに飽きたんだ。だが、そのせいで全国のリムルさんに迷惑をかけてしまった。

どうか俺にチャンスをくれ巻き戻るチャンスを!


走り続けた俺の前に一つの非常電話があった


「なぁお願いだ!助けてくれ!今殺人犯に追われてるんだ!早く」


「ワカリマシタ、デモアナタハユルサレナイコトヲ、シマシタ、タダデ、タスカルトオモワナイデネ …」


起きると確かに時間が戻っていた。

だが、俺の身体は透けていた


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

王位継承さえなければ… おいどんべい @kuppyman

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ