第149話 霊器需要
「ふわぁーーーあ、平和だねぇ」
「裕ちゃん、でも私たちが目を覚ました翌日から、全然除霊の仕事がないよね」
「鬼の晴広と死霊王デスリンガーが、この世界の冥界のみならず、別世界の冥界に巣食う悪霊、死霊の類をとてつもない数呼び寄せて大暴れし、私たちにすべて除霊されてしまったわ。膨大な霊力のぶつかり合いだったから、戸高市やその周辺地域にいた怨体や弱い悪霊も巻き込まれて消えたか、移動できるものは遠方に逃げ去ってしまったはずよ」
「つまり、今の戸高市は霊的にはクリーンなのね」
「葛山さん、確かにクリーンではあるけど、 その状態が永遠に続くわけではないわ」
「人間が生きている限り、悪霊や怨体は永遠に発生し続けるのですね」
「望月さんの言うとおりよ。今は、この仕事がない状態を休みに充てればいいのではないかしら」
鬼の晴広と死霊王デスリンガーの除霊に成功した俺たちは霊力を使い果たして意識を失ってしまったが、目を覚ましたら自宅マンションのベッドに寝ていた。
すっきりとした目覚めを迎え、俺だけは戸高蹄鉄山の精霊を探し出して封印を強化する仕事をしたが、それからはそれほど忙しくなかった。
『こっちは色々と後始末が大変だが、裕たちにやることはない。普通の生活を送っておれ』
と菅木の爺さんから言われ、この一週間ほど、本当に普通の生活を送っていた。
唯一、鬼の晴広と死霊王デスリンガーとの戦いで消耗した、霊力回復薬、お札、その他除霊に使う消耗品を量産しているけど。
久美子たちが手伝ってくれているので、作業は順調に進んでいる。
沙羅姫さんと木原さんも手伝ってくれているし、なにより、先日の大決戦の結果、全員のレベルとステータスが爆発的に増加していた。
広瀬裕 (パラディン)
レベル:2697
HP:37542
霊力:87634
力:2007
素早さ:1879
体力:2346
知力:1846
運:1998
その他:刀術、上級治癒魔法
特に言うことはないかな。
もう数字とかどうでもいいやって思う。
経験値お化けの死霊王デスリンガーのおかげってことで。
相川久美子(巫女)
レベル:1267
HP:14670
霊力:30020
力:1111
素早さ:1771
体力:1398
知力:1848
運:3003
その他:特級治癒魔法
久美子は、完全に治癒魔法使い特化だな。
特級って……。
俺でも上級レベルくらいのはずなんだけど……。
清水涼子(除霊師)
レベル:1250
HP:15780
霊力:26478
力:1545
素早さ:1578
体力:1401
知力:1976
運:2006
その他:槍術、お札書き
涼子さんもそうだな。
レベルアップの影響で、お札書きの効率が大幅に上がったし、 高品質のお札を書けるようになった。
葛山里奈(神の歌い手、踊り手)
レベル:1213
HP:13870
霊力:28240
力:1168
素早さ:1897
体力:2030
知力:1774
運:1822
その他:神に捧げる歌、踊り
里奈は戦闘補助技能に優れた後衛キャラなので、今後の課題は護身用の武器の扱いを覚えること……マイク格闘術とかってあるのかね?
望月千代子 (神速の忍)
レベル:1216
HP:14780
霊力:27850
力:1457
素早さ:2108
体力:2107
知力:1574
運:2786
その他:忍術、投擲術、二刀流、調薬
なんか特技が多い。
調薬……忍は、薬草とかを煎じて自分で薬を作るから?
千代子がそんなものを作っているところを見たことないけど。
葛城桜 (狙撃手)
レベル:1199
HP:14210
霊力:24009
力:1729
素早さ:1647
体力:1300
知力:1747
運:1239
その他:弓術、武器作成
弓の名手で後衛キャラだけど、武器作成とかいう変な特技が生えた。
死霊王デスリンガーバブルかもしれない。
木原愛実(踊り手)
レベル:1822
HP:13224
霊力:23789
力:1574
素早さ:1863
体力:2004
知力:1439
運:1145
その他:舞踏武術、至高の踊り手、防具作成
扇子を使った武術と、やはり死霊王デスリンガー効果で防具作成という謎の特技が生えてきた。
向こうの世界の木原さんはそんなものを覚えなかったのだけど、レベルが足りなかったのか?
土御門沙羅(当主)
レベル:1569
HP:20200
霊力:54211
力:1841
素早さ:1871
体力:1784
知力:2047
運:1047
その他:予言、武芸百般、早熟
さすがは、室町時代に現役の除霊師として大活躍していただけのことはある。
元々大量の経験値を稼いでおり、死霊王デスリンガーを倒してレベルが上がるようになったから、とてつもなく強い。
運の数値が低いのは、呪いの鏃のせいで死にかけ、数百年も眠りにつかされてしまったからであろう。
ぶっちゃけ、みんな一人で十分に強いので、これからは単独での除霊依頼も来るんだろうなという予感はする。
「あっ、そうだ……はい」
俺がお守りから取り出したリンゴを全員に放り投げると、全員が無事にキャッチした。
「リンゴが割れないから合格」
この一週間、お休みではあったのだけど、一つだけ課題があった。
それは、 レベルアップにより過剰に上がった身体能力を、普段の生活でいかに抑えていくかだ。
普通の人間の数百倍以上の力やスピードを持っているので、 普段は常人並みに抑えることができないと、日常生活に大きな支障をきたすからだ。
とはいえ、知力や、隠しステータスだが器用の数字も大きく上がっているので、そこまで難しい話でもなかった。
レベルが上がるようになってから日が浅い、沙羅姫さんや木原さんでも無事に力を抑えられるようになったのだから。
「意外だったのは、安倍一族から泣き言のような依頼がこないことね。その代わり、うちの生臭からお札、霊水、霊力回復剤、霊器の修繕、改良依頼が山ほどきているけど」
自宅マンションの一室に作業場を作り、そこで作業を続けていた。
ノルマはないが、やれるだけやってくれと言われているため、桜が祖父である会長に愚痴を零しているが、俺は全国に除霊の助っ人をさせられることも覚悟していたので、それに比べれば遥かに楽だ。
「室町の世でも霊器は不足しておったし、すでに修復不可能なものも多かった。それが再生できるのだから、夫君を前線で働かせるよりも、霊器の修復をさせた方がいいと判断したのであろう。桜の祖父は、優秀な男だと思うが」
「その分、生臭だけどね」
「なあに、室町の世には無能のくせに威張っておる坊主や侍、貴族も多かったのでな。それに比べればじゃよ」
沙羅姫はお札を書きながら、桜と話を続けていた。
さすがは室町時代の凄腕除霊師。
特技なんてなくても、お札を書けるのだから凄い。
「どうして私、こんなにスイスイと巫女服や装束が縫えてしまうんだろう……」
「特技だからだと思う」
「これまで雑巾ぐらいしか縫ったことないのに、いきなり服が縫えるようになって怖い」
「多分だけど、普通の布を渡されたら雑巾しか縫えないと思うよ」
「そうなの?」
「特技『防具作成』だから。除霊師専用の防具しか作れないと思う。だから、除霊用なら鎧兜でも作れると思う」
「職人みたいだけど、需要なさそう!」
「ないだろうなぁ……」
鎧兜状の霊器の防具もあるけど、昔はともかく今は全然人気がなかった。
なぜなら、布製の神官服や袈裟などと防御力に変化がないからだ。
それでいて重たいのだから、修行じゃないんだから鎧兜型の防具に人気が出るわけがない。
なにより、脱着が面倒だ。
さらに、神官服や袈裟なら自宅で着替えて現地に向かえるし、電車に乗ってもそうおかしいとは思えない。
だが鎧兜をつけていたら、警察官に職務質問されることは必至であろう。
それでも、残った数少ない優秀な霊器だから、仕方なしに装備している除霊師の話は聞いたことがあった。
「私も、なぜか武器の修繕ができるのが不思議よね。これも特技の効果なのね」
桜は武器作成の特技を覚えたので、日本除霊師協会経由で大量に送られてくる破損した霊器の修理を続けていた。
彼女は、これまでほとんど経験のない武器の修理ができてしまうので不思議がっていたが、これも死霊王デスリンガーを倒してレベルアップした効果だ。
「優秀な霊器や潤沢なお札があれば、中級までの悪霊ならなんとかなるわ」
「安倍一族はそこに手が届かなかったね」
「ええ、お札を確保するため、材料や、お札が書ける人を確保したけど、安倍一族の分でほぼ精一杯。霊器だって、一度使えなくなったものを修繕はできないの。なるべくその寿命を延ばすために整備、保管するのが精一杯。それでも、倉庫に眠っていた壊れた霊器は沢山あったわ」
涼子は、安倍一族の倉庫に壊れた霊器が沢山保管されているのを見たことがあるそうだ。
「いつか直せる人が出ますようにと、保管していたわけか……」
悪いことではないのに、聞く人によっては誤解されそうだな。
霊器を独占しているって。
壊れているのに……。
「霊器が壊れると、普通の骨董品や古い工芸品と見分けがつかなくなってしまうから、博物館に収蔵されたり、美術品などのコレクターの手に渡ってしまう前に確保していたのよ。それならまだマシだけど、壊されたり、捨てられたりすることも多かったと聞くわ」
「それらがみんな、ここに来ているわけですね」
千代子は次々と送られてくる壊れた霊器の梱包を解いたり、逆に包装しながら霊力回復剤を作っている。
彼女も生えた特技のおかげで、神社の水に自分の膨大な霊力を込めるだけで霊力回復剤が作れるようになって驚いていた。
「安倍一族の執行部長が、ただ保管しているだけでは宝の持ち腐れだからと、全部無料で放出したみたいね。岩谷彦摩呂の件で迷惑をかけた慰謝料代わりだと思うわ」
どうせ修理もできず、ただ保管しているだけで経費がかかる壊れた霊器を無料で俺たちに提供し、恩を売りつつ経費を削減したわけか。
「執行部長ねぇ。清水さんが新当主になるものだとばかり思っていたわ。もしくは、広瀬裕?」
「俺?」
「だって、安倍晴明の子孫なんでしょう?」
「とは言うが、怪しいものだぞ」
本気でカウントしたら、この世に安倍晴明の子孫が何人存在するのか。
そもそも血縁関係で考えたら、俺なんて相当安倍家からは遠いはずだ。
「なにより、本家の血筋なのにまったく霊力がない人も珍しくないからな。血筋なんてそこまであてにならない」
「私の異母妹弟たちも霊力がないわね。とにかく、今の安倍一族はしばらく当主を立てられないと思うわ」
涼子の異母妹弟たちは除霊師ではないので、将来安倍一族には入れないそうだ。
コネで非除霊師部門に入れても、優秀でなければ普通のサラリーマンと待遇に差がなくなってしまう。
いくら非常時とはいえ、安倍一族本家に近い人間でもこのあり様なのだ。
残っている安倍一族の人たちに嫌われているなんて生易しいものではなく、執行部長は貧乏クジなんてものじゃないな。
「だから執行部長なのね。どんな人かは知らないけど」
「亡くなった当主の息子よ。岩谷彦摩呂のライバルとされていたけど、霊力が低かったのと、現実主義が祟って人気がなかったの」
「現実が見えていなかった岩谷彦摩呂が大人気で、現実が見える執行部長は人気がないのね。 困った話だわ」
「柊さんは、今下手に当主なんて立てると安倍一族がさらに混乱すると考えたから、執行部長と名乗っているんだと思う。安倍一族を存続させるため、大胆なリストラ策を含めてダウンサイジングしているから、敵が増える一方だもの。私は、当主にならないかと、他の一族の人から誘われたことはあるけど、あきらかに貧乏くじだから断ったわ。柊さんもそれでよしとしているみたい。裕君を安倍家当主にしようとする勢力もあるけど……」
「嫌なこった」
今の安倍一族の当主なんてゴメンだ。
面倒事しかないのだから。
「うちの生臭から見ても、広瀬裕が安倍一族の当主になるよりも、竜神会のトップの方が都合がいいでしょうね」
そんな話をした翌日。
俺たちは、日本除霊師協会戸高支部へと向かった。
作成したお守り、霊水、霊力回復剤、修繕・改良した霊器を納めるためだ。
「これだけあればとても助かる。霊器は売れてから入金するが、どうせすぐに売れるから明日にも入金する」
「どれだけ霊器が足りないんだか……」
「仕方があるまい。実は先週、 日本で唯一霊器を製造できた刀鍛冶が老衰で亡くなっての。世界にも三人しかいないし、平均年齢は九十二歳だから実に困ったことになっておる。霊器の修繕ができる職人は日本で五名で、世界で二十四名。だが、修繕できる霊器の種類に制限があり、刀しか修繕できなかったり、弓矢しか修繕できなかったりする。 一つ直すのに半年から一年かかるので、 使えなくなる霊器の方が多いのが現状だ」
「酷いものだな」
だからお札が不足したら、 大きな混乱が起こったわけか。
「日本除霊師協会としても手を打っているが、この現代に刀鍛冶、武器職人、装具士になる者自体がほぼおらん。その中から、霊器を作れるようになる者はまずいない」
昔は、多数いる職人の中から、霊器を作れるようになる者が出現したが、今は職人になる人自体がほとんどいないから、新しく霊器を作れる人が出てこないわけか。
「室町の世でも、作るのが面倒な霊器より、戦で使う刀や鎧兜の方が儲かるという理由で、霊器は手に入りにくかったからの」
「末期も末期だ。だから、広瀬君たちは希望の星と言える」
会長としてもどうにか手を打とうとしているが、ないものづくしでどうにもならない状態のようだな。
そりゃあ、俺たちに縋るわけだ。
「霊水もありがたい。なくてもすぐに面倒にならない分、どうしても後回しにされるのでな」
実は除霊・浄化を終えたあと、その場所に霊水を蒔いておくと、しばらく怨体や悪霊が寄り付かなくなる。
悪霊・怨体が居つく場所には悪い気が溜まっていることが多く、それを除去するのに使うのだ。
消毒液のようなものだと考えてもらって構わない。
ところが、とにかくお札と霊器が最優先なために霊水は不足気味で、厄介な悪霊を除霊した現場のみに撒くというケースが多かった。
上位の悪霊がそこにいたというだけでその場所は穢れてしまうので、霊水を使わないと、すぐに下級の悪霊や怨体を呼び寄せてしまうからだ。
中級、下級の悪霊、怨体を除霊したあとは、霊水があれば撒き、なければほぼやってくるのは怨体なので、再び浄化するケースが大半だ。
なお、俺たちは滅多に霊水を使わない。
強力な治癒魔法で代用可能だからだ。
「報酬だが、竜神会の口座に振り込んでおく。今回の事件で迷惑をかけた連中からむしり取った慰謝料の分け前もある。明細書はこれだ」
頼まれていたものをすべて渡したあと、俺は明細書を受け取った。
その金額だが……。
「二千億円ねぇ、随分と気前がいいですね」
「そのくらいにはなるだろう。死蔵していた、壊れていた霊器が五百以上もあったのだから。すべて数億円で売れている」
「会長、少し霊器の相場が上がったみたいですね」
涼子は、以前よりも霊器の相場が上がったことに気がついたようだ。
「清水君、必ず手に入るとわかれば、優れた除霊師ほど躊躇わずに大金を出すものだよ。世界除霊師協会に、日本の壊れていた霊器が大量に修繕、改良までされ、多くの日本人除霊師たちが入手したことが知られてね。世界中から、壊れて使えない霊器が次々と送られてきているのだよ。ご丁寧にも、無料でいいそうだ」
直せるかもと思って死蔵していたが、霊器を作る、修繕できる職人は減る一方。
不良在庫扱いの霊器は、世界中に大量に存在しているようだ。
「ついてきたまえ」
会長の案内で隣にある会議室まで移動すると、そこには大量の武器や防具が置いてあった。
「西洋の様々な種類の剣に、ランス、青龍刀、クロスボウ、プレートメイルまで。沢山ありますね」
「どれもこれも、霊器としての力を失っている。 もし直ったら、売りに出してくれていいそうだ」
そしてそれを求めて、世界中の除霊師たちが大金を出すわけか。
「近年のグローバル化により、世界中の都市部の不動産価格が高騰しておる。悪霊たちにいつまでも貸しておくのは勿体ないということだろう。東京でも同じような流れがあるのでな」
都会の一等地に心霊的瑕疵物件を、いつまでも悪霊の棲処にできないということか……。
そして除霊するのに、優れた霊器が多数必要だと。
「倉庫がいっぱいなのでこの会議室にも置いてあるが、世界中からまだ続々と届くそうだ。好きなだけ持っていくがいい」
「直した分だけ金になるのか」
「日本除霊師協会が一割徴収するが、この手の品は通関手続や輸送に手間がかかるので、そこは我慢してほしい」
「一割なら妥当なんじゃないかな。じゃあ、遠慮なく全部持っていくから」
「それはありがたい」
お守りに入れておけばいいので、俺は戸高支部にあった壊れた霊器をすべて持ち帰った。
どうやら夏休みの前半は、霊器の修理で埋まってしまいそうだな。
「もう一つ、聞きたいことがあってな。拙僧もあの画像を見た。死霊王デスリンガーか。奴が倒れたあと、 除霊や浄化をした除霊師が強くなっておる。それはどういうことなのだ?」
「レベルアップしたんでしょうね。ただ……」
俺や久美子たちとは違い、どうやらレベルやステータスを見ることができないようだ。
どのくらい強くなったかは、実際に除霊して確認するしかない。
どうしてなのかと思ったが、もしかしたらパラディンではないのでレベルとステータスのシステムが不十分なのかもしれない。
ただ、除霊するとレベルが上がって強くなるようになったのはいいことじゃないかな。
除霊師の資質がないと、 レベルは上がらないみたいだけど。
「レベルか……。拙僧はしたことがないが、テレビゲームのような話だな。広瀬君たちはレベルとステータスが表示されるのか……」
「ええ……」
会長には見せてあげることができないので、信じてもらえるかどうかはわからないけど。
「ちなみに桜もか?」
「はい」
「……広瀬君たちは、これまで多くの厄介な悪霊たちに、邪神まで倒している。人間離れした強さがなければできないので、事実なのであろう」
会長、随分と素直じゃないか。
「夏休み中は、除霊や浄化の仕事は……ないだろうな。戸高市にいると」
つまり、お休みか、霊器の修理をするかになるのか。
「修理が終わった霊器があれば持ってきてほしい。お札でも、霊水でも、霊力回復剤でも。あれば全部買い取ろう」
「わかりました」
せっかくの夏休みなので遊び倒そうかと思ったが、世界中から壊れた霊器が毎日のように戸高支部に運び込まれ、保管する倉庫を増やしたのにパンクしてしまうと泣きつかれたので、 夏休みの半分を霊器の修繕・改良に費やす羽目になってしまった。
なお、竜神会には小さな国の国家予算レベルのお金が振り込まれ、俺たちはドン引きするのであった。
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