第56話 秘蔵仏

「ちゃんと任務はこなしたわよ」


「結果的にはそうだな。だが、一つ不都合な事実を拙僧に話していないではないか。望月家の除霊師一人が三人の除霊師に捕らえられたのは、戦力差があったので仕方がないというべきかな?」


「……」


「拙僧にも目はある。小娘が、依頼者を誤魔化そうなど五十年早い」




 依頼を終えて戻った私は、早速依頼主に報告を行った。

 さすがに、広瀬裕の仲間である三人に捕まったあと解放された件は知らせなかったけど、この依頼者は日本除霊師協会の会長でもある。

 気がつかれないわけがないということのようだ。


 バカにしたような表情を浮かべながら、私に嫌味を言い放ってきた。

 このジジイ、坊主でもあるけど、間違いなく生臭ね。

 それに私を除霊師だなんて、嫌味にもほどがあるわ。


 望月家は明治維新後、除霊師と忍と二つの家に別れた。

 私は除霊師の家の出なのだが、残念なことに除霊師としての才能はなく、忍の家に養女に出されてしまった。

 ジジイはそれを知っているから、忍のくせに除霊師から逃げられなかった私に嫌味を言ったわけだ。

 本当、ムカつくジジイね。


「忍よりも、除霊師にでもなったらどうだ?」


「なれないわよ」


 私は霊力が少なく、C級除霊師にもなれなかった。

 だから忍をしているのに、それを知っているのにあえて指摘するジジイはマジでムカツク。


「いや、除霊師よりも忍の方がマシなのかな?」


「いい加減にしないと」


「バカにするなと言いたいのか? それに気がつかない、落ちこぼれのお前がか?」


 そう言うと、ジジイは私の背中に手をやった。

 セクハラならぶん殴ってやろうと思ったが、ジジイは私の背中に貼り付いたなにかを剥がし、私に見せてきただけであった。


「人型? ただの半紙じゃない」


「愚か者が! 拙僧も初めて見たものなので予想の域を出ないが、これのせいでお前の依頼主が拙僧だとバレたであろうな」


「こんな紙で? 誰が?」


「広瀬裕に決まっているではないか」


 あいつ、ジジイにえらく評価されているみたいね。

 だから私が、ああいう奇妙な工作をする羽目になったのだけど。


「まあよかろう。それがバレたとて、まさか警察に行くわけにもいかないのだからな」


 那須与一の弓の件にしたって、警察が動いて私を処罰するなんてできない。

 だから私は、この任務を引き受けたというのもあった。


「今回の件でわかった。最低限の目標は達しているので報酬は払うが、除霊師の家に生まれたのに除霊師になれず、忍になった割には未熟ではないか。第三の道というのも考えた方がいいのではないか?」


 ジジイめ、私が気にしていることを。

 逃げるのに失敗して除霊師に捕らえられた件は、必ず義父から叱責されるだろう。

 身体能力こそが命の忍が、そういうことが専門でもない除霊師に捕らえられたのだから。

 まさしく失業の危機というやつだ。


「実家に戻るのかな?」


「さあてね」


 返答を誤魔化しながらジジイから報酬を受け取る私であったが、これからすることなど決まっている。

 私を捕らえた三人は、あきらかに私よりも身体能力が圧倒的に上だった。

 それも、忍でも考えられないほどの身体能力の高さだった。

 常識的に考えてそれはあり得ない、つまり広瀬裕たちにはなにかあるということだ。


「(それを必ず探り当てる!)」


 このまま養家に戻っても叱責され、最悪勘当されるだけだ。

 それなら、再び危険地帯に舞い戻ってお宝を探り当てた方がいい。

 幸い、忍のツテで戸高第一高校に転入するのはそう難しいことではないので、一刻も早く準備を始めるとしよう。


 このジジイにそれを言わないのかって?

 もう契約は切れたんだ。

 このあと、ジジイが泣きべそかいても私は知らないね。

 あの男が黒幕を探るだけで終わるとは思えないから、かなり悲惨な目に遭うだろうけど、もう仕事は終わったので私は知らない。


 せいぜい、いい年して泣きべそでもかけばいいのよ。





「なるほどね」


「裕ちゃん?」


「黒幕が判明した」


 解放した望月千代子に依り代をつけておいてよかった。

 やはり、忍である彼女は心霊的なアイテムには弱かったようだ。

 簡単に、今回の事件の黒幕が会長であることが判明した。


「あの生臭ジジイが! 実の孫まで利用して!」


「実の孫だから利用したんじゃないの?」


「それは否定しないわ。私の叔父叔母従弟たちで、除霊師の才能がある人は一人もいないから」


 日本除霊師協会の会長であり、無間宗のトップでもそんな有様なのか。

 それは、葛城桜に大きく期待するわけだ。

 肝心の孫からは、ウザイジジイだと思われているようだけど。


「裕君、それでどうするの?」


「まずは家に戻ってからだな」


 俺たちは戸高ハイムまで帰宅すると、リビングのテーブルの上にお守りから出した那須与一の弓を置いた。


「裕君……これって……」


「色々因縁がありすぎるんだよね。この弓」


 この弓についていた左膳寺左衛門の悪霊を除霊したが、この弓は正常な状態に戻っていない。

 この弓のせいで殺された者の数を考えると、かなり強固に浄化をしなければ、また死者が悪霊化してこの弓の魔の力に取り憑かれてしまうであろう。

 そのくらい厄介な弓になっているからこそ、まだ弓自体がドンヨリと暗く、薄汚れた印象を受けてしまうのだから。


「これを無事浄化して霊器にできれば、裕は得をして会長に一泡吹かせられると?」


「それだけだと、俺がただ儲かるだけじゃないか。あのジジイに、今回の事件での慰謝料を払わせてやる。それも高額のな」


「そんなことできるの? でも裕ちゃん……」


 久美子の視線は、葛城桜に向かっていた。

 いくらわだかまりがあったとしても、葛城桜は会長の孫である。

 会長に告げ口されないか心配なのであろう。


「別にいいわ。あの生臭ジジイは結構お金を持っているから。無間宗は信者も多いしね」


「あの会長、どんだけ嫌われているのよ……」


 確かに、里奈の言うとおりだよなぁ……。

 除霊師や組織運営者としては優れているようだが、策士の面もあって葛城桜から見ると汚く見えるのかもしれない。

 向こうの世界で、そんな爺さんは珍しくなかったけど。


「でも、あの生臭ジジイにそんなに簡単に報復できるかしら?」


「手はあるさ。じゃあ、ちょっと出かけてくる」


「裕ちゃん、直接的な手段はよくないんじゃないかな?」


 久美子は、俺が直接会長に仕返しをするのはよくないのではないかと言ってきた。

 もし俺がそれで罰せられたらと心配しているのであろう。


「あの会長と同じさ。弓に憑いていた悪霊が人に悪さをしたとしても、それで警察は動けない。だからあんな手を使ったんだろうけど、この方法は俺にも使えるのさ。じゃあ」


 数時間ほど外出して、会長に仕返しするために細工を施したが、きっと優れた除霊師でもある会長のこと。

 適切に対処してくれるはずなので、本当に楽しみだな。




「はっ? うちの秘蔵仏が? まさか、どうしてそんな急に悪霊になど憑りつかれるのだ?」


『わかりません。ですが、このままですと来週にある年に一度の御開帳に間に合いません』


「そんなことは、拙僧にもわかっておる!」




 桜を広瀬裕に接近させる策が上手くいき、さて次はどう動こうかと考えていたら、突然副住職から着信が入った。

 なんでも、突然拙僧の寺が秘蔵している仏像に悪霊たちが憑りついてしまったそうだ。

 拙僧が住職を務める寺は無間宗の総本山でもあり、来週の御開帳には多くの信者たちが訪れる。

 秘蔵仏を見るのを楽しみにしている人たちも多く、御開帳を中止するなどあり得なかった。

 それにだ。

 寺の敷地内で厳重に保管されてた仏像に悪霊が憑りついたなんて外部の者たちに知られたら、無間宗へのダメージは計り知れない。

 ご利益がないと思われ、信者たちが無間宗を信仰しなくなってしまうかもしれないのだから。


「急ぎ寺に向かう!」


『お待ちしております、住職』


 色々と忙しいというのに……。

 とはいえ、どうにか自力で除霊をしなければ。

 無間宗と関係ない除霊師に仕事を任せ、秘蔵仏に悪霊が憑いたなんて悪評を漏らされては困るからだ。

 このところは会長職が忙しく除霊の現場から遠ざかって久しいが、拙僧も若い頃は除霊に励んだ身ゆえ、なんとかなるであろう。

 そう思ったのであるが……。


「なんだこれは? この禍々しさは……」


 残念ながら、拙僧の手に負える悪霊ではなかった。

 それにしても、どうしてうちの寺の秘蔵仏に悪霊の霊団が?

 もしものことを考えて、拙僧はちゃんと対策を取っていたというのに……。

 ただ、これだけ性質の悪い悪霊たちともなれば、拙僧が施した悪霊除けの結界では力不足なのは確かでもあった。


「いつからだ?」


「今朝、御開帳に備えて掃除をしようと保管室に入ったら、もうこの有様でして……」


 昨晩のうちにこの悪霊たちが寺の結界を破り、厳重に保管してあった秘蔵仏に憑りついたというのか?

 それはちょっと変だ。

 我ら無間宗による秘蔵仏への扱いを考えれば、悪霊たちがわざわざこれに憑りつく可能性はほぼゼロのはずだからだ。

 もっと他に容易く憑りつくものを……まさか!


「広瀬裕! 仕返しか!」


「住職?」


「なんでもない」


 あの若造、もしや拙僧の策を見抜き、同じような方法で仕返しをしたというのか?

 確かにこのやり方ならば、拙僧たちも警察に通報するわけにいかない。

 『秘蔵仏に悪霊を憑けられたので、広瀬裕を罰してくれ!』などと言っても、警察に鼻で笑われるだけだ。

 それに、先に拙僧が悪霊が憑りついた那須与一の弓を、戸高第一高校の弓道部に押しつけた件を勘繰られてしまうかもしれない。


 あの弓は、手に入れたはいいが、呪いと祟りのせいで一家全滅寸前にまで追い込まれた金満家が、もう手に負えないと無間宗に預けたもの。

 明治維新のドサクサで裏の市場に出回り、たまたま金満家が手に入れて不幸のどん底に叩きこまれた。

 結局その金満家は、弓を手放すのが遅くて一族が絶えてしまった。


 預かっていたうちとしても、手間と経費ばかりかかって扱いに苦慮していたものなので、桜と広瀬裕をくっつける策に利用したのだが……。


「住職、御開帳を中止しなければ」


「そんなこと、できるわけがなかろう」


 それこそ、信者たちに勘づかれてしまうではないか。

 それに、一年に一度の御開帳は無間宗にとって大切な日。

 中止などあり得ない。

 

「では、住職が除霊すればいいのでは?」


「無理だ」


 そもそも拙僧に除霊できるのであれば、とっくにあの弓も除霊して無間宗の秘宝にでもしておるわ。


「では、外部の除霊師に頼みますか?」


 それも難しい。

 秘蔵仏の御開帳は明日に迫っているので、あの悪霊を除霊できる除霊師を今すぐ用意するなど不可能であった。

 それに、ただ実力がある除霊師に頼めばいいという話ではない。

 依頼内容を一切表沙汰にしない、口の堅い除霊師が必要であり、ますます一日で呼び寄せるなど不可能なのだから。


「どうなされますか?」


「そうだな……」


 この年になって初めての危機だ。

 対策が思い浮かばず拙僧が考え込んでいると、突然スマホから着信音が鳴った。

 相手を確認すると、番号は登録してあったが、これまで一度も電話で話したことがない人物であった。

 その人物の名は、『菅木雅俊(すがき まさとし)』。

 戸高市選出の国会議員で、あの広瀬裕をバックアップしている人物だ。

 しかも、ただ彼を守るのみでなくその恩恵も十分に受けており、上手くやっている老人と言えよう。


「はい」


『はてさて、会長とは以前パーティーで二~三回顔を合わせたことがあったと思いますが、正しかったでしょうか?』


「はい、間違っておりませんな」


 菅木議員め!

 いきなり話を切り出さず、こちらを焦れさせる作戦か?

 今は腹の探り合いをしている場合ではないのだ。

 早く用件を言え。

 桜を広瀬裕と同居させる相談をしたことをあえて出さないとは……実際、普段交流がないのは事実なので仕方がないか……いきなりうすらとぼけた態度で電話してきおって。

 つまり、秘蔵仏に悪霊の霊団が憑りついた件は、広瀬裕の仕業ということになる。

 とはいえ、それを高らかに叫んで菅木議員を責めたところで、はぐらかされるに決まっている。

 ならば、とっとと話を終えてしまうのが一番だ。


「ところで、どのようなご用件でしょうか?」


『実はちょっと小耳に挟んだのですが、会長は……いえ、無間宗の代表参禅院岩笑殿がお困りのことがあるはず』


「ちょっと困っていることがあるのは事実です」


『ちょっとですか。では、大したことではないので余計なお世話でしたかな?』


 菅木議員め!

 貪欲に交渉で優位に立とうとするな。

 ここで対抗すると手を引かれてしまうかもしれないので、今回は負けを認めるしかないのか。

 調子に乗ってきたら、無間宗の信者たちに菅木議員の悪辣さを宣伝し、投票させないように誘導すればいいのだから。


「我ら、明日の御開帳の準備で忙しい身。手は借りたいところです」


『そうですか。小耳に挟んだ話では優秀な除霊師が必要だとか?』


 日本除霊師協会の会長に対し、除霊師の極秘派遣を打診するとは意地が悪い。

 今、拙僧の権限で優秀な除霊師に仕事を依頼すれば、その内容が日本除霊師協会に知られてしまう。

 つまり拙僧は、日本除霊師協会の会長にも関わらず、協会にバレないよう秘かに除霊の依頼をしなければいけない状況に追い込まれたわけだ。


 すぐに菅木議員が顔を出したことといい、今回の策は裏目に出てしまったようだな。

 仕方がない。

 ここは負けを認め、秘蔵仏の除霊を頼むとしよう。


「何分拙僧も色々と忙しい身なので、是非優秀な除霊師を紹介してほしいところですな」


『それはお困りでしょう。その除霊師とは、広瀬裕という若い除霊師なのですが』


「若かろうと年寄りであろうと、厄介な悪霊を除霊できればいい。その成果に対しての報酬は厭いません」


『そうですか。ならば成功報酬で五億円ですな』


「わかりました」


 ここで下手にゴネたら、余計足元を見られる。

 大金だが、無間宗に出せない金額でもないし、その程度ならあとでいくらでも取り戻せる。

 下手に動揺して値下げを頼むよりも、言い値で出してしまった方が、長い目で見れば得なのだ。

 多分二~三億円くらいで依頼を受ける除霊師もいるであろうが、そいつらでは失敗するかもしれない。

 とにかく明日、秘蔵仏を御開帳しなければいけないので、金に糸目をつけている場合ではないのだ。


『では、五億円でお願いします』


「すぐに広瀬裕を派遣しましょう」


 それから一時間と経たず、広瀬裕は寺に姿を見せた。

 彼は保管室に入ってからわずか数分で、秘蔵仏の悪霊たちを簡単に除霊してしまう。

 その手際のよさと強大な霊力に対し、拙僧はしてやられた怒りよりも、ますますこの男と縁を繋ぎたくなった。

 今回の策でかなりの損害を出してしまったが、広瀬裕と桜を近づけさせることに成功したのであれば、完全な負けではないというわけか。

 そのコストはなかなかのものであったが。


「終わりました」


「ご苦労。参考までに聞いておくが、どうしてこうなったのか。あくまでも予想でいいから聞かせてほしい」


 広瀬裕が、どうやって秘蔵仏に悪霊たちを憑かせたのか?

 こうなったら、もう興味しかない。

 拙僧は、ただ知りたかったのだ。

 果たして、正直に話してくれるであろうか?


「そうですね。このお寺ですが、過去に厄介な品を保管していたことは?」


「あるな。今はないが」


 あの那須与一の弓が関係しているのか?

 しかし、あの弓は除霊されたはず……。


「その厄介な品がこの寺から外に運び出された時、その残り香というか、跡と言えばいいのか。それがこの寺の外から秘蔵仏の隣まで点々と残ったのだと思います。このレベルだと探知できない除霊師が大半ですがね」


 あの弓を策に用いるため外に出した時、その足跡のようなものがついていたというのか?

 まったく気がつかなかった。

 確かにあの弓は厳重に封印されてはいたが、それでも危険だったので、秘蔵仏の隣に保管していたのも事実。

 秘蔵仏はただの古い仏像だが、無間宗の秘宝なので普段は厳重に保管されている。

 あの弓も、その隣に保管してあった。


「その跡を辿って、厄介な悪霊たちがこの寺の結界を突破し、入って来ることもなくはないです。ああ、そういう場合やはり悪霊たちの狙いはその厄介な品なのですが、すでにないですし、ちょうどその隣に古い秘蔵仏があったので、こっちに憑りついてしまえみたいな感じですかね」


 この寺の結界を突破する厄介な悪霊たちなど、滅多に存在しない。

 ましてや、秘蔵仏に憑りつく可能性など奇跡に近い確率であろう。

 つまり、広瀬裕はそういう悪霊たちをこの寺に誘引し、弓を持ち出した際わずかに残った痕跡を辿らせ、弓の隣にあった秘蔵仏に憑依させたわけだ。

 どうしてそんなことができるのか、安倍一族の連中でも理解不能であろうな。

 そして、そんな難事を目の前の若い除霊師はいとも簡単にやってのけてしまうのだ。

 基本的に悪霊は古い品を好む。

 広瀬裕は、必ず秘蔵仏に悪霊たちが憑りつくようにし、寺の人間たちに被害を与えなかった。

 そこまで計算して事を成すとは……。

 厳重に保管されていた秘蔵仏に厄介な悪霊たちを人的被害ゼロで憑りつかせ、最後は自分で簡単に祓ってしまった。

 拙僧が見事に五億円を支払う羽目になり、これが仕返しというわけだな。


「なるほど、参考になった」


「あくまでも、俺の予想でしかないですけど」


「拙僧がそうだと思ったので問題ない。そういえば、桜は元気かな?」


「とても元気ですね」


「ならばいい。ご苦労だった」


 拙僧との話を終えると、広瀬裕は戸高市へと戻っていった。

 今回は大損をしたが、日本除霊師協会の会長としては、もしもの時に使える優れた除霊師がいると知ることができたのは幸いだったかな。

 何事も全勝というわけにはいかないので、今回は仕方がない。


 ただできれば、広瀬裕がうちの桜に手を出してくれると嬉しいのだが……。

 いや、必ず手を出してもらわなければ困る。

 そして次はどんな策を用いるか。

 できれば、億単位の損害で済めばいいのだが……。

 もう一つ桁が上がると、さすがに少し痛いのでな。

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