第50話 お札書きます

「会長、申し訳ありません。広瀬の奴、新人のくせに生意気な! あとで叱っておきますので」




 広瀬裕たちが支部長室から出たあと、戸高支部長は広瀬裕の霊圧に圧倒され、腰を抜かした件を恥と思ったのであろう。

 いなくなった途端に彼を罵り始めた。


「若い者はあんなものであろう。年を取れば直るさ」


 拙僧も若い頃、自分の除霊師としての実力に自信を持ち、協会の上層部にいる年寄り連中など屁とも思っていなかった時期がある。

 そういう若気の至りというものは時間が解決するものであり、それに実際のところ、広瀬裕の実力は本物だ。

 あの霊圧、普通の除霊師では腰が抜けてしまうであろう。

 実際に、この戸高支部長もそうだった。

 協会の支部長ともなれば、除霊師としての実力よりも組織運営能力が優先されるので仕方がないが、無様であったのは事実だな。


 優秀な若手、それも古に活躍していた歴史に名を残す除霊師たちに匹敵するか、それ以上の逸材が出たのだから、ここは素直に喜んでおけばいいものを。

 しかも彼は、戸高支部の所属ではないか。


「岩谷彦摩呂などよりも、よほどマシであろう?」


「しかし、あの生意気な態度は……」


「では、支部長は岩谷彦摩呂がいいのか?」


「そうとは言いませんが……」


 これだから、協会専業の連中は困る。

 岩谷彦摩呂は非常に外面、外見がいい。

 さわやかな好青年風で、東大の現役学生で、実家も裕福なので気を使う者も多い。

 だが、今やっていることはどうだ?

 除霊師の基準でいえば、失格ではないか。

 それなのに、除霊師以外の項目で優れているからという理由で、彼を支持している奴が多いのには困ってしまう。

 除霊師としても、かなり上位の実力があるので、余計にその傾向が助長されているのも困りものだな。

 協会には除霊師ではない者も多く働いているためか、これだけの騒動を起こした彼を悪く思わない連中も多くて困ってしまった。


 支部長としても、これまでは彼に好感を持っていたせいか、今でも庇おうとしている節があって、正直今すぐにでも支部長職を交代させたい気分だ。

 自分に除霊師を見る目がないと思われるのが嫌で、岩谷彦摩呂を否定したくない感情があるのかもしれないが。


「若造で生意気だから、戸高備後守の件も、旧山中村の件も、高城弥之助の件も、お札の件も、その他多くの怨体や悪霊の除霊で大活躍していても、彼はC級のままなのか。その功績を安倍一族に振り替えるのもありなのか。なあ、支部長」


「会長……」


「拙僧を舐めてもらっては困るな。支部長、お主には安倍一族との過剰なまでの癒着疑惑があるというわけだ。つまりだ。広瀬裕が気に入らないというよりも、ここに呼び出されたこと自体が非常に都合悪いため、わざと怒って彼を早く退出させようとした、という風にも受け取れるな」


 先に清水涼子に対し、安倍一族の不始末の責任があると挑発し、広瀬裕の反応を見たのは拙僧であるがな。

 仲間のために拙僧にも噛みつく。

 いいではないか。

 あいつは六十をすぎたら、いい会長になれるであろう。


「その件に関しましては、菅木議員との交渉で……」


「つまり、支部長は政治家の都合を優先して、協会の独立性を崩したわけか」


「決してそんなことは!」


 現実問題として、除霊師や協会が政治家とつき合わないで済むなんてことはあり得ないのだがな。

 それに、菅木議員が安倍一族と裏交渉をした理由については拙僧も把握している。

 我ら仏教系除霊師の力を甘く見るなよ。

 この場は二人きりなのだから、支部長も拙僧に言い返せばいいものを……。


 拙僧が支部長の交代を考えているのは、その事なかれ主義的な態度と、菅木議員と安倍一族との裏交渉で少しでも協会の利になるように動かなかった件だ。

 大物政治家と日本で一番の除霊師一族相手だから臆した。


 だから、お主は駄目なのだ。


「支部長、相談がある」


「なんでしょうか?」


「東京の本部に興味はないかな?」


「東京の本部ですか?」


「ああ、本部だ」


「なくはない……とても興味があります」


「まあ、当然支部長ではないがな」


「行かせていただきます」


「そうか」


 これでいい。

 このままクビにしてやってもいいんだが、そうすると広瀬裕を一方的に怨んで、岩谷彦摩呂や戸高高志に手を貸すようなことをやりかねない。

 本部に転勤だが、役職は下げる。

 このくらいが、ちょうどいい落としどころであろう。


「後任は今月の末に送る。引継ぎを頼むぞ」


「わかりました」


 この戸高市は、神道系除霊師の力が強い地域ではあるが、あまりに神道系が強すぎると不都合も生じる。

 次の支部長は仏教系にして、菅木議員などをけん制する必要があるな。

 幹部職員には、キリスト教系や無宗教系も入れてバランスを取っておくか。


 なぜ拙僧が、たかが一地方支部である戸高支部に対しこんなことをするのかといえば、戸高市という場所が問題ではないのだ。

 広瀬裕という、おそらくは数百年・数千年に一度であろうと思われる最強の除霊師の情報をいち早く知りたいからだ。

 彼の動きによって、日本、いや世界の除霊師たちの将来が大きく変わるのかもしれないのだから。


 あと、我ら仏教系除霊師に幸あらんことも、ついでに望んでいくか。


「(あの子にはよく言い含めておかねばな。あの子は外に嫁いだ娘の子で、寺に関係ある生活をしているわけではないから、別に問題はないのか)」


 さて、戸高市における仕事は終わったので、次の支部を回らなければな。

 日本除霊師協会の会長など、除霊師という仕事にこだわる者ほど受けるものではないな。




「裕君、ありがとう」


「えっ? なにが?」


「岩笑様に安倍一族の不始末を責められた時、庇ってくれて。普通の除霊師なら、協会の会長を敵に回すなんて不利益だから、絶対に庇うなんてあり得ないもの」


「そうなんだ。俺はあの爺さんの物言いがムカついたから、咄嗟に言い返しただけなんだけどなぁ」


「それでもありがとう、裕君。私はとても嬉しかったわ」


「って! ドサクサに紛れて裕ちゃんに抱き着くな!」


「もう、似合わないことをしてくれて! その口はなによ!」


「お礼の口づけ……邪魔しないでよぉ!」


「「するに決まっているでしょう!」」


 庇ってもらったお礼ということであろうか、涼子が抱きついてきて俺の頬にキスをしようとしたが、すかさず久美子と里奈によって邪魔されてしまった。

 涼子のタコの口を見てしまったのもあって、かなり残念な気分だ。

 この人、箱入り娘で、除霊で全国を飛び回る忙しい日々だったから、恋愛経験皆無でキスなんてしたことないんだろうなというのはわかる。

 俺も人のことは言えないのだけど。


「支部長の牽制もあったから、それを押し切って会長に言い返した裕君は凄いのよ」


「絶対会長には逆らえない、逆らわせないって表情だったからな。除霊師としては小者だから、別に怖くなかったけど」


 これも、俺が向こうの世界で死線を潜ってふてぶてしくなったからだな。

 むしろそれしかないと言えるし、別に協会の会長に嫌われていても、菅木の爺さん経由で仕事なんていくらでもある。

 それにやっぱり、除霊師という仕事は己の腕一本でなんとでもなる仕事なんだ。

 このところ組織化だの法人化に忙しいようだが、結局はそこに所属する除霊師の腕が一番重要になる。

 あの会長の涼子への批判は言いがかりでしかなく、それに反論しなければますます図に乗って上から目線の発言を繰り返したであろう。

 締めておかないと、調子に乗るから締めておいた。

 除霊師なんて、これくらいでいいのだ。


「あの会長さん、仏教系だからねぇ……」


 久美子がポロっと一言だけ漏らした。

 日本除霊師協会において、神道系と仏教系の距離感を理解していない除霊師は大概酷い目に遭う。

 積極的に対立・抗争しているわけではないが、やはり両者の関係に緊迫感がないわけがないからだ。


「あの生臭っぽい坊さん、裕を試していたよね」


「里奈は気がついたんだ」


「芸能界にもああいう人はいるからね。裕が言い返さなかったら、あの生臭。裕は押しに弱いと思って利用していたんじゃないかな? つまり、裕があの生臭に言い返したのは正しいってわけね」


 俺もそんな感じがしたから、あえて強く言い返したのだけど。

 あの生臭坊主、なかなか食えない奴だな。

 人を試すようなことをしやがって


「でも、言い返したことで支部長に睨まれることになったね」


 久美子は、俺と支部長が争った件を心配していた。

 のちに、支部長から嫌がらせでもされないかと思ったのであろう。


「その件に関しては、心配しなくてもいいかな」


 どうせ普段顔を合わせないし、もしなにかしてきたら高城支部で活動すればいい。

 そのための高城神社でもあるのだから。

 しかも今は、お札の件でこちらの方が有利なのだから。


「菅木の爺さんもいるからな」


 そのための政治家だ。

 向こうが俺たちを利用しているのだから、俺たちが向こうを利用しても問題あるまい。


「それよりも、お札を書かないとな」


 安いお札優先なのはいいが、数を沢山書けとは人遣いが荒いな。


「裕ちゃん、手伝おうか?」


「私、サインで字は上手だけど」


「それが、お札書きに限っては手伝うというのは難しいんだよね」


「どういうこと? 裕」


「私もそれは知りたい」


「涼子は知っているよね?」


「ええ、お札書きって、基本的に分業が不可能なのよ」


 どうしてかというと、お札はすべて微妙なバランスでできあがっているからだ。


「バランスって、曖昧な表現だね」


「一番威力のあるお札は、最後まで一人の除霊師が仕上げたもの。つまり、分業すればするほどお札の威力は落ちる」


 本当は、お札を書く紙の原料となる作物を育て、それを漉いて紙にする。

 お札に適した大きさに正確に切り分け、文字を書く筆、墨、硯なども自分で作る。

 朱印などを押す場合、押した方が威力は増すけど、自分で印を掘り、朱肉も自分で作るのが好ましいというわけだ。


「そんなの事実上不可能じゃない」


「だからさ。一番影響の大きいお札を書く紙の切り分け、お札を書く工程は一人でやらないと駄目なのさ」


「そういえば裕ちゃん、どのお札もまったく同じ大きさで切り分けるよね。まるで機械で裁断したみたいな」


「沢山練習したからな」


 向こうの世界で、どれほど練習したか。

 実は向こうの世界にいたのが三年間だったので言うほどではないが、レベルアップによるステータスアップの影響で器用度が増したおかげもあると思う。

 練習しても成果がまるで違うからだ。


「器用度? 裕ちゃん、そんなのステータスにあったっけ?」


「隠しステータスらしい」


 らしいというのは、あるとは聞いているけど、誰も確認できないからだ。

 それでも、お札や魔法薬、除霊道具の作製などはできるので、きっとレベルアップに伴って器用の数字は上がっているというわけだ。


「ふーーーん、ということは私たちでもお札を書けるかもしれないよね」


「どうかな? 特技でお札作製が出ていないと辛いかも」


 特に久美子の場合、治癒魔法に特化しているからな。

 他の特技を覚えるのは難しいかもしれない。


「裕ちゃんて特技は剣技だけなのに、治癒魔法もお札作製も、他にも色々とできるよね?」


「パラディンだから?」


 その辺の理由は、俺にもよくわからない。

 向こうの世界で専門家に聞いてみたけどわからなかったからな。

 パラディンはなんでも器用にこなせるようになると聞いていたんだが、結局お札、魔法薬、除霊道具の作製、武器の改良や手入れは俺しかできなかったという。

 しかも、俺は刀使い。

 いつも前線に出ていたな。


「裕の仲間だった連中、駄目女しかいなかったのね。あっ、ここにいたんだっけ」


 里奈は、涼子を見て『しまった』という表情を浮かべた。


「葛山さん、それは別の世界の私でしょう? とにかく、みんなレベルが上がったんだから、お札が書けるかどうか練習してみればいいのよ」


「それもそうだね」


「任せなさい。サインなら書き慣れているから」


「里奈ちゃん、お札とサインは別物だよ」


「やってみればわかるわよ」


 そんなわけで、久美子たちも試しにお札を書いてみることにした。

 もし安いお札でも書けるのであれば、俺の仕事が格段に減る。

 それが知れたら、どうせ中級品あたりのお札を書けとか言われるんだろうけど。


「どう? いいでしょう」


「だから、お札とサインは違うって」


「涼子、裕のお札と同じよ! 効果があればいいのよ!」


「裕君、どうなの?」


「駄目」


 残念ながら、里奈の書いたお札からはなにも力を感じなかった。

 初めてお札を書いて、わずかでもなにか力を感じることができれば才能アリなんだが、残念ながらそういうことなく。

 つまり、里奈にはまったく才能がないというわけだ。

 それにしても、『葛山里奈~広瀬裕へ~』という文言のお札はないと思う。


「歌と踊りで頑張ってください」


「残念」


「次は私だね」


 次は、久美子が自分で書いたお札を俺に見せてきた。

 さすがは神社の娘というだけあって『悪霊退散』の文字は綺麗だったが、残念ながらなんの力も感じない。

 やはり字の上手い下手はお札書きの才能に関係ない……まったく関係ないとは思わないが、それほど大きな要素ではないということであろう。


「ええと、久美子も引き続き治癒魔法でのご活躍を期待します」


「残念」


「次は私ね」


「ええ……」


「えっ? いきなり駄目だろうなって視線?」


 これには理由があって、向こうの世界の涼子はとにかく前線で槍を振るって死霊やアンデッドをバッタバタと倒す人だったからだ。

 つまり、槍バカ、他のメンバーから脳筋と呼ばれることもあった。

 本人はお嬢様で成績優秀なのだが、とにかくそういうイメージが最後まで付き纏っていたのだ。

 当然、お札なんて書けなかった。


「別の世界の清水さんが駄目となると、この世界の清水さんも駄目?」


「遺伝子同じだものね」


 俺もそういう風に思ってしまうのだが、特技・才能の発露が、必ずしもDNAにのみで決まっているという保証もない。

 もしかしたら、涼子にお札書きの才能があるかもしれないのだから。


 そういえば、彼女の特技の一つに★★★があったな。

 つまり、もう一つ彼女はなにか特技を持ってるわけだ。

 この世界の涼子は、向こうの世界の彼女よりも除霊師をしている時間が長いから、なにか才能が発露したのかも。


「あっ、清水さん。字が上手だね」


「さすがはお嬢様ってわけか」


「安倍一族の連中って、字が下手だとうるさいのよ。報告書とか、いまだに筆書きなのよ」


「えっ? そうなの?」


 この時代に、浄化や除霊を終えた報告を上にする時、筆書きが基本って……。

 多分、こういう非効率な部分も若手に不評だから、岩谷彦摩呂への支持があるんだろうなと思う。


「完成よ。どう?」


「あっ、これならいけるかも」


「昔は駄目だったのに……」


 それは多分、レベルアップの影響なのだと思う。

 レベルアップして器用が上がったから、お札書きを覚えられる数値に達した?

 でも、それだけだと久美子と里奈がお札を書けない理由にならないか。


 なににせよ、これなら少し練習させれば安いお札ならいけるはず。

 日本除霊師協会も、お札の検査とお札書きの認定を急ぎ出してくれるはずだ。


「じゃあ、二人きりで一緒に仲良くお札を書きましょうね。裕君」


「(お札書きって集中しないといけないから、そういう雰囲気ではないと思う……)」


 とにかく、涼子がお札を書けることが判明してよかった。

 安いお札でも書けるのであれば、俺の負担は大いに減るのだから。

 とにかく今は、急ぎお札を書かなければ……。





「裕ちゃん、お茶のお替りおいかがですか?」


「涼子もいる? ……って、二人きりで仲良くお札書きの現実ってこんなものよね。歌と踊りの練習しようっと」





 確かに二人で同じ部屋でお札は書いているものの、作業に集中しなければいけないので、そういう雰囲気にならないのは当然であった。

 それでも、涼子が安いお札だけでも書けるのは幸いだった。

 もっと練習したら、中級品質くらいのお札は書けるようになるかもしれないのだから。




「お札が来た!」


「くれ! すぐに浄化に行かなければいけないんだ!」


「俺もだ!」


「購入点数に制限があり、お一人様三点までとなっています!」




 俺と涼子が苦労して量産したお札であったが、どうにか危機的在庫状況を脱するくらいには役に立ったようだ。

 二度と岩谷彦摩呂と戸高高志のような愚か者たちが出ないよう、買えるお札の数に制限がついてしまったので、除霊師たちはちょっと不満を感じているようだが。

 それでも、お札がなくて除霊できないような状態からは無事脱することに成功していた。


「そのせいで、また現当主と長老会の人気は落ちたけど」


「清水さん、それはどういう理屈で?」


「岩谷彦摩呂が華麗に除霊を続けていたので、その功績と人気の上昇を怖れた現当主と長老会が、彼とそのシンパのお札購入に制限をかけたって。意外と信じている若手除霊師が多いのよ。当然私は信じていないけど」


 涼子は、むしろ今回の事件では被害者だからな。

 岩谷彦摩呂なんて、一パーセントも庇いたくない気分であろう。


「そういう陰謀論的なものを信じちゃうのが人間なのよね」


 里奈は、生霊ストーカー事件でマスコミに酷い報道をされ、メジャーアイドルをやめることになってしまった。

 そういうデマ・陰謀論の類に対し、いい印象を持っているはずがなかった。


「彼のことはもうどうでもいいけど、自分が書いたお札が売れるというのは新鮮な気分ね」


 涼子は、次々と売れていく札に感慨深い気持ちがあるようだ。

 俺も最初は同じことを思ったからな。


「涼子のお札、字が上手だから裕のお札よりも売れているのね」


「やはり人は見た目を気にする生き物なんだね……って、裕ちゃん、落ち込んじゃ駄目だよ! 裕ちゃんのお札が凄いのは私が一番知っているから!」


「そうよ。気にしちゃ駄目よ!」


 涼子のお札が出てきた途端、また俺のお札の売れ行きが悪くなった。

 せっかくチラシの裏から半紙に紙を変更したのに……。


 なぜ人は、字の上手い下手で人を差別するのであろうか?

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