第17話 安倍清明VS広瀬裕

「ここだな、悪霊の気配を感じる。屋上で俺たちを待ち構えているのか……いかにもだな」


「ラスボス感があるよね」


「相川さん、私の父をラスボス扱いしないで!」





 俺たちは、首塚に封印されていた期間も含めてだが、四百年以上に渡って強力な悪霊として君臨していた戸高備後守を、ついに倒すことに成功した。

 あとは、先日無念の死を遂げてから高位の悪霊となってしまった安倍清明を除霊するのみだ。

 非常階段で最上階に上がり、屋上へと繋がる自動ドアを両手で開けると、そこにはガーデン風の庭園が広がっていた。

 さすがは、戸高市に初めてできた高層高級マンションというわけか。


 随分と金をかけている印象がある。

 今は電力すら止められ、自動ドアを自分でこじ開ける羽目になっていたが。

 

「場違い感が凄いね、裕ちゃん」


「そうだな」


 こんな高級マンション、普通に生きていたらあまり縁がないからな。

 どんな人たちが借りようとしたんだろう、という感想しか出てこなかった。


「そうかしら? 都内のもっと有名な高級マンションに比べれば……」


 母子家庭だが実家が裕福な清水さんは、戸高ハイムの屋上にあるガーデン式の屋上にそこまでの感慨を抱かなかったようだ。

 どうやら彼女は、俺たちが思っていた以上にお嬢様なのであろう。

 それなら、別に除霊師業なんてやらなくてもいいと思うのだが……。


「お父さん……」


「いるな」


「うん」


 悪霊化した安倍清明は、ガーデン式の屋上の真ん中で隠れるでもなく堂々と立っていた。

 生前の除霊師としての実力はよくわからないが、戸高備後守に殺されたので、彼よりは弱かったはず。

 それなのに、その死後は悪霊として戸高備後守たちを従えていた。


 悪霊に殺されて悪霊化する人は多いが、自分を殺した悪霊を従えるというケースは非常に珍しい。

 通常は自分を殺した悪霊の支配下に入り、霊団の構成要員になるからだ。


「よく来たな」


「「「っ!」」」


 普通に話しかけてきた安倍清明の悪霊に、俺たちは驚きを隠せなかった。

 どんなに高位の悪霊でも、まずあり得ない現象だからだ。

 人間が悪霊になると、負の感情がメインとなってしまう。

 生前の外見や声などはそのままでも、善意や理性がほとんど消えてしまうため、まるで機械が話をしているような……いかにも悪霊と言った話し方になる。


 実際、戸高備後守の悪霊もそうだった。

 それなのに、この安倍清明の悪霊はどこか違うのだ。


「お父さんっ! どうして?」


「涼子か……理解してはもらえないか……才あれど、まだ未熟ゆえに」


「お父さん?」


「そして、我が才は限界を迎え、新たに出現した若き才能に嫉妬し、歯ぎしりをする。どうすれば私は、その若き才能に勝てるのか?」


「そんなに俺が憎いか?」


「広瀬君?」


「ああ、憎いね! どうしてこの世界は、いきなり君のような除霊師を生み出してしまったのか?」


 どうやら、安倍清明は菅木の爺さんと同じような特性を持っていたようだ。

 除霊師としての実力は戸高備後守の悪霊に殺されてしまうレベルであったが、実は俺の存在には気がついていたというわけか。


「戸高山の聖域復活にも気がついていたのか……」


「長老たちは、誰一人気がついていないがな」


「安倍一族なのに?」


「どんなに初代が優秀でも、子孫はそうでもないことなど珍しくもない。安倍一族は、もはや個で優れた除霊師が率いる一族ではなくなっていた。二百年ほど前からな」


 そこそこの実力を持つ除霊師が、一族や家臣筋から出てくるが、その中で圧倒的な力を持つ者は二百年近く出ていない。 

 それでも当主に一番優秀な除霊師を据え、一族や家臣たちがその補佐を行う。

 政財界に知己を増やし、資産があるのも、安倍一族全体で悪霊に立ち向かうためというわけか。


 個から、集団で実力を発揮する一族になってしまっていたと。


「それでひと息つけたのもわずかな間のみで、段々と一族の者たちの霊力が落ちてきている。除霊師個人なら、私よりも優れた者は複数いるさ。私の除霊師としての評価は、あくまでも安倍一族のバックアップがあってこそのもの」


「どちらでも、悪霊が倒せればいいのでは?」


 個人で実力がある除霊師の欠点は、そいつが死ねばもう終わりだ。

 安倍一族は、代々ほぼ平均的な力を発揮できる。

 どっちがいい悪いの問題ではなく、どちらもあった方が安全というわけだ。


「それでも、私は一人の除霊師として嫉妬することもある。例えば、君のお祖父さんのような存在にね」


「祖父さんが? B級除霊師だったとは聞いている。あなたは、A級除霊師だろう?」


 日本一の除霊師一族の長であるA級除霊師が、どうして地方のB級除霊師に嫉妬するんだ?


「彼と出会ったのは、私がまだ若い頃のことだ。彼の除霊師としての実力は、私を遥かに超えていた。その後、安倍清明となった私だが、多少除霊師として強くなったところで、彼の実力には遠く及ばない。私のA級は、私個人の実力ではなく、安倍家当主だからA級になれたのだ」


 日本一の除霊師一族の当主が、B級除霊師というのも問題があるというわけか。

 

「祖父さんは、どうしてA級にならなかったんだ?」


「それは、戸高市を離れないようにするためだろう。A級除霊師は、あちこち呼ばれるからな」


 俺の祖父さんはA級除霊師になれる実力はあったが、戸高山の監視と管理のために地元を離れるわけにいかず、安倍清明よりも除霊師として実力があったのに、B級除霊師のままであった。

 安倍清明をして、祖父さんは自分のコンプレックスを刺激する存在であったというわけか。


「私は、いくら安倍家の当主として評価されても満たされなかった。君のお祖父さんにはどうやっても、個人的な実力では歯が立たなかったからだ。そんな私の苦悩を理解してくれる者は存在せず、結局君のお祖父さんは除霊中の不運な事故で亡くなってしまった……」


 それからの安倍清明は、己を殺して安倍家の当主として振る舞ってきた。

 そして、首塚の封印を解かれた戸高備後守の悪霊に殺されたというわけだ。


「お父さん、どうして安倍一族は無謀な戸高備後守の除霊を? 以前なら、封印で対応したはず。いくら安倍一族でも……」


 日本はおろか世界中に、高位の悪霊や、彼らが率いる霊団に占拠された、人が入り込まない方がいい土地はかなりあった。

 いくら高名な除霊師でも、除霊できる悪霊とできない悪霊がいて、除霊できないと判断されたからこそ、戸高備後守は四百年以上も除霊されなかったのだから。


 実力のある除霊師やその一族、組織も、分の悪い勝負はしない傾向にあった。

 もしその除霊師が殺されてしまうと、以後の除霊に悪影響があるからだ。

 この安倍清明のように、悪霊化するケースは非常に稀であったが。


 実際に、祖父さんも除霊中の事故で死んだが悪霊化はしていない。


「安倍一族には、暫く圧倒的な実力を持つ除霊師が現れていない。そこそこの実力のある一族の中で、それでも一番優秀だった私が当主になったのだが、そのせいなのか、当主に言うほど権限はないのだ」


 長老たちによる集団運営のような形になっていて、長老会の決定には当主でも逆らえないケースが多かった。

 今回も、除霊の依頼を断れなかったというか、長老会が『大丈夫なはずだ』と判断し、安倍清明や前線で除霊をしている一族や家臣たちも反対したが、その決定が覆らなかったゆえの悲劇というわけだ。


「そんな理由が……あの老人たち、自分たちは責任がないみたいな顔をして、挙句に次期当主にも立候補しないで!」


 清水さんは、父親を殺した長老会に対し強い怒りを覚えていた。

 挙句に、自分たちのミスをさもなかったかのように振る舞い、さらに危険を避けるため誰も次期当主に立候補しなかったそうだ。

 無責任にもほどがあると思ったのであろう。


「今回の件で、安倍一族は引くわけにいかなくなった」


「戸高備後守の悪霊を必ず倒さなければ、大恥もいいところか」


「そうだ。長老会のメンバーはそれなりに実力があるが、当主に届かなかった一族の集まりだ。私がこの様なので、私よりも実力が低い者たちが戸高備後守の悪霊の前に立つとは思えない」


 誰しも、死ぬとわかっているのに無茶はしないか。


「長老会で、今の地位と安全を確保していた方が楽だものな」


「嘆かわしいことだが、安倍一族は長い歴史の中で劣化したのだ。初代晴明のような実力を持つ除霊師などもう二度と出てこないだろう。出てくるとすれば、それは安倍一族以外から……」


 そう言うと、安倍清明はまるで挑むような目つきで俺を見た。

 まさか俺が、安倍晴明に匹敵するか、それ以上の除霊師だと言いたいのか?


「自覚がないとは言わせないぞ。長老会は気がついていなかったが、私は気がついていた。葛山刑部の悪霊が除霊され、戸高山の竜神様たちが復活し、聖域に再び力が戻った。どうやら竜神様たちは、完全に聖域の力が戻るまではそれを隠しているようだが、私にはわかる。だが、長老会の連中は誰も気がついていない。嘆かわしいことだ」


 戸高ハイムと聖域はそう離れていないというのに、現場にはいなかった長老会はともかく、現場の除霊師たちも誰も気がついていなかったそうだ。

 

「笑えるだろう? それなのに、とある大物政治家から、この戸高市を治めていた戸高本家の頼みだから断れない。まあ大丈夫なのではないかと無謀な依頼の安請け合いをする。安倍一族というものに、私は絶望したのだ。そして私はあることを望んだ」


「俺との対決か?」


「そうだ。せめてこれを成さねばと思った。だから私はあえて悪霊になった。その心の嘆きを力にしてパワーアップしてな」


 そう言いながら安倍清明が利き腕をあげると、どこからか一本の槍が飛んできた。

 その槍は、かなりの業物に見える。


「霊器! どうして悪霊になったお父さんが?」


 清水さんは、安倍清明がその槍を持てることに驚いていた。

 そんなことは絶対にあり得ないといった表情だ。


「清水さん、霊器って?」


「悪霊を退治できる武器。滅多なことでは出回らず、今の世では作れる者は非常に少ないと言われているわ」


 俺が向こうの世界で神様から貰った、神刀ヤクモみたいなものか?

 もしくは、ヤクモよりも力は劣るが、向こうの世界でも死霊やアンデッドを倒せる、選ばれた武器職人が作れる武器も存在した。

 それに霊力を篭めて斬りかかると、お札以上の力を発揮できるのだが、使い手は武器が選ぶといった代物で、霊力が少ない者が持つと、持った瞬間に気絶してしまうこともあったのを思い出す。


 俺も最初は霊力不足で、なかなか武器に認めてもらえなかったほどだ。

 似たような性質の武器だとすれば、悪霊化した安倍清明が霊器とやらを持てるのが不思議なのには納得がいく。

 悪霊が除霊可能な霊器を持てば、最悪即座に消滅してしまうのだから。


 やはり、安倍清明の悪霊はどこか特別なのだ。

 俺と戦うために悪霊化したからか?

 ちょっと向こうの世界でも聞かなかった事例ではあった。


「でも、悪霊は霊力の塊だ。霊器とやらも持てるのでは? 俺にそれで斬りつけて効果があるかはわからないが」


「広瀬君、霊器とは、霊力にもダメージを与えられる特別な武器なの。人間が霊器で攻撃されると、負傷するだけでなく、その人の霊体に大きなダメージを受けるわ」


 その点は、神刀ヤクモと同じか。

 霊体に多大なダメージを受けてしまえば、下手をすれば廃人になりかねないと。


「そして基本的に、除霊を行う除霊師にしか持てない」


 やっぱり、悪霊が霊器を持てること自体がおかしいというわけか。

 でも、俺は安倍清明が霊器を持てることに違和感を覚えなかった。 

 なぜなら……。


「自分よりも強大であると評価した相手と挑むため、あんたはあえて悪霊となった。でも、あんたは悪霊として人に害を成していない」


 戸高ハイムに籠って、俺たちを待っていただけだ。

 成り立ての悪霊で、戸高備後守を支配下に置くほど強くなったのに、外に出ないでここで俺を待ち続けていた。


「悪霊ではあるが、悪霊ではない。極めて特殊な例外中の例外。それがあんただ」


 しかも、こうして俺たちに事情を説明するほど知性と理性を残している。

 こんな悪霊は、俺も見たことがなかった。

 悪霊ではない霊にはこういう者もたまにいるが、安倍清明は確実に悪霊化しているのだから。


「悪霊になったからこそ、あんたはパワーアップできたというわけか」


「だろうな。これで君と少しはマシな戦いができる。私が挑戦者だ。それも圧倒的に不利な。だが、私はケリをつけたいのだ」


「わかった」


 安倍清明は霊器である槍を構え、俺は神刀ヤクモを構えた。

 二人の間に緊迫した空気が流れる。


「お父さん!」


「涼子、邪魔は許さない。それとも、私にこのまま悪霊でいろと? こんな特殊な状態。長くは続かないのだ」


 時間が経てば、安倍清明も普通の悪霊になってしまうわけか。

 その前に、俺とケリを着けたい。

 逃れられない死を迎えてしまった以上、ほぼ負けるとわかっていても、とにかく戦わずにいられない。

 俺の除霊師としての実力を確かめたいわけか。


「君の祖父である広瀬剛が亡くなってから二十年近く。私は安倍一族当主として我慢してきたのだ。この欲望を満たすため、私は死後悪霊になった。いくら涼子でも邪魔は許さない」


「っ……」


 やはり、安倍清明は悪霊だ。 

 彼のひと睨みと負の霊力のせいで、清水さんは何歩か後ずさってからその場に片膝をついてしまった。

 双方の間に実力差がありすぎるため、安倍清明に睨まれて霊力を飛ばされただけで、彼女はその場から動けなくなってしまったのだ。


「そちらのお嬢さんは耐えたか……君が教えているのかな?」


「それもあるけど、本人の才能?」

 

 怨体と悪霊の退治に同行して、ちゃんとレベルを上げた成果であろう。

 久美子は、安倍清明の睨みと霊力飛ばしを涼しい顔で切り抜けた。

 先ほど戸高備後守を倒したので、その分のレベルアップもあるからだ。


「まさか……私が……」


 俺はともかく、久美子にも除霊師として劣っていると理解した清水さんは、かなりのショックを受けたようだ。

 その場で茫然としてしまう。


「期待の娘なのだが、君はけた違いだな」


 安倍清明は、清水さんを一瞥してから、再び俺に挑発的な表情を向けた。

 どうやら、彼を説得で成仏させるのは無理だな。

 彼が俺と戦いたがっている以上、それを叶えなければ成仏してくれないはずだ。


「色々とあってね。そのうち、お盆にでも教えてやる。今は素直に除霊されろ!」


 俺は、改めて神刀ヤクモを構え直した。


「これ以上の会話は無意味か……いくぞ!」


 安倍清明は、俺との十メートルほどの距離を一瞬で縮め、構えた槍で俺の体を一閃した。

 やはり除霊師が本職なのでそこまでの槍術というわけではないが、悪霊化してさらに増えた霊力をエネルギー源として、鋭い突きを入れてきた。

 スピードも、悪霊は肉体がないので高位の者ほど早くなるのだ。

 少し回避が遅れて装備を掠るが、俺が着ている常装は神が織ったとされる逸品である。

 槍の穂で裂かれても、傷一つつかなかった。


「やれやれ、装備でも負けているのか……」


「手に入れ、装備できるようになるまで苦労したんだ。卑怯とは言わないでくれ」


「なるほど。では、やはり狙うはっ!」


 戸高備後守と同じく、やはり顔を狙ってきたか。

 顔をひと突きされたら、確実に顔の部分の霊体が大ダメージを受け、その影響は非常に大きいからだ。

 その辺の容赦のなさ、罪悪感の欠如は、安倍清明が悪霊である証拠であった。


 彼はそのスピードを生かして槍による突きを繰り返し、俺はそれを避けるのに集中していた。

 戦況は、安倍清明の方が有利に見えるはずだ。


「裕ちゃん!」


「心配するな、久美子」


 確かに、安倍清明の連続攻撃は大したものだが、やはり霊器と悪霊化して増えた霊力を無理して使っているので、もうその体が薄くなり始めていた。

 先に戸高ハイム中の悪霊と怨体を除霊、浄化してしまったため、彼にはもう霊力を補充する手段がないのだ。


「一緒に悪霊化していた除霊師たち。エネルギー源に使えなくて残念だな」


 除霊師が悪霊化するケースは稀なので、彼らは安倍清明の影響で悪霊化してしまったのであろう。

 彼がどうしてそんなことをしたのか?

 それは、彼らから霊力を補充するためだったはず。

 ところが俺が最初に行った『二連聖五方陣』によって除霊されてしまい、安倍清明はあてが外れたというわけだ。

 彼が長期決戦をやめ、短期決戦に作戦を変更するくらいには。


「まさか、ここまで圧倒されるとはな……ならば! あとはこの一撃に賭ける!」


 安倍清明は、残ったほぼすべての霊力を霊器である槍に込め、俺の顔面を狙ってきた。

 これまでの速度を超える一撃であったが、俺にダメージを与えるためにはここを狙うしかない。

 それがわかるからこそ、そのレベルとステータスも生かして、容易にその攻撃をかわした。

 そしてすれ違い様に、安倍清明を神刀ヤクモで一閃する。

 今の安倍清明にこれを防ぐ力はなく、彼はその場に倒れ込んでしまった。

 その体はさらに薄くなり、その体から黒い粒子状の球体が天へと昇っていく。


 安倍清明の悪霊は完全に除霊され、あの世に召される時がきたのだ。


「お父さん!」


 消えゆく自分の父親に、清水さんは急ぎ駆け寄った。


「もうそんなに保たないだろう」


 本当は、もうとっくに消え去っているはずなのだが、やはり安倍清明の悪霊は特別だったというわけだ。

 とはいえ、あと数分程度が限界であろう。


「久美子、行くぞ」


「そうだね」


 久美子もわかってくれたようだ。

 もう安倍清明は消え去ってしまう。 

 その前に、家の事情で裂かれてしまった親子に最期の時間を与えるべきであろう。


 俺と久美子は、急ぎ屋上から出て行った。

 

「裕ちゃん、優しいんだね」


「そのくらいはなぁ……」


「なかなかできるものじゃないって。菅木さんに除霊は終わったって教えに行こうか」


 そう言うと、久美子は嬉しそうに俺の手を握ってきた。


「心配……してるかな? あの爺さん」


「してるよ。結構優しい人だと思うな」


「だといいな」


 俺も久美子の手を握り返し、そのまま仲良く戸高ハイムの入り口で待っている菅木議員の下に向かうのであった。

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