良かった点
①よくある小説では、男性側が守護をし、女性が守られる立場にあります。ですが、この御作では逆の演出で進行していくので、新しい部分だなぁと感じました。
②説明の分かりやすさ。
能力バトルという、概ね物書きであれば想像がつくという下地もあるのかもしれません。ですが、Aという人物の能力はBである、だがCという可能性も秘めている。
というすべてを語らずとも理解できる内容だったと思います。
③導入部のインパクト
冒頭には死体を転がせ、という理論もあります。とにかく異常事態を演出して、読者を引き込むことの重要性を説いているのだと思います。御作では飛行機落下というシチュエーションで、その後の入りも受け入れやすく、お手本のような導入だったと感じました。
気になった点
①前半の移動の多さ
飛行機→飛行機→本部
と、若干の目まぐるしさを感じました。物語の進行上必要なルートなのかもしれませんが、少し工夫があるといいかもしれません。
②老師は犠牲になったのだ……
出てきてすぐフェードアウトしてしまった(あるいは死んだふりなのかも?)のが残念です。心を読むと言う強能力の定めかもしれませんが、この辺の処理が割と大雑把な感じを受けました。
③敵のヤバさを理解させてほしい
敵は○○教である。という対立軸だけを示すのではなく、一読してこいつらはやべえ! と思わせるような何かを、フェイクだとしても置いてもらえると、主人公頑張れと応援する気持ちが出てきます。
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