5分でフォーカスされた、とある駅の素敵な風景だ。 たった5分、されど5分。 そこで交わされる児戯のような秘密の行動は、終ぞ伝えられなかったほど初々しく映り。残された者から語られる様は、後悔にも似た達観を感じさせる。 人生はレールに例えられ、運命は車輪を模す。 命は運ばれ、想いは繋がれ。 線路が交錯する度に、数多の出逢いと想いが明滅していくのだろう。 切り取った5分の中に、人生の拡がりを読める良作となっているのではないだろうか。