『月と酔っ払い』と私

 さて、まず神ひな川に流したのが『月と酔っ払い』でした。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054919358804


 正直、書くことがあまりない……というのも、何だかポカーンという感じで急に思いついた話だからです。

 どういうきっかけか忘れちゃったんですが、「湖の底に寝転んでいて、上の方にゆらゆら揺れる水面と月が見える」っていう光景が頭の中にポンッと出てきて、そこからズルズルーと全部繋がってきました。

 水中で息するの困るな……酒の勢いでいいか……月を取りにいく話だし……テキーラがいいかな……なんか陽気でいいな……。

 みたいな、すごいいい加減なプロセスで書きました。


 ただ、冒頭部分だけは「入水自殺の話」にミスリードしようと思って書きました。そこはちゃんと機能していたみたいで嬉しいです。


 今回、謎の念者氏に5億点をいただいたらしい「5メートル級の巨大ウナギ」も、(湖か……でかいウナギとかいるんだろうな……)という謎の思いつきによってニュルッと出て来ました。確か内田百閒の『東京日記』という作品に、巨大ウナギが登場するところがあって、それがすごく印象的なので、そこから引っ張ってきたウナギかな? とも思うのですが……。

 あの湖に何匹かいるのだろうか……それはわかりませんが、人肉は食べてると思います。


 あと思ったのが、私は「杏」の入る女性の名前が好きなんだな、ということです。

 本作のヒロインは「杏子きょうこ」ですし、拙作の『穴』にも「あん」という女子大生が出てきます。女性の名前として、なんか字面が美しいなと思うのかもしれません。形とシンプルさがいいですよね、「杏」。


 こんな頭カラッポで書いた話なんですが、謎の勢いがあって、個人的には気に入っています。


 しかし、謎の念者氏がおっしゃってた「ビッグ・イール・パニック」、やりたいなぁ。

 強いお姉さんと巨大ウナギが戦う話。いいなぁ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る