恋人が家に来て、何事もなく日常が続く

第4話

「よし。食った食った」

「品数二倍。おなかいっぱい」

「やるか？」

「やるやるっ」

「準備して」

　マットを敷いて。ふたりでそこに腰かける。

「冷やしコントローラー」

「いや。壊れんだろ。普通に」

「このひんやり感がいいのよ」

「よし。スイッチ入れろ」

　始まる。

「負けないからね？」

「こっちの台詞だ」

　女の子ふたりで。

　対戦ゲームが。