夕闇

夕闇の中、更にさらさら揺れる草陰の中、鈍色のいくつもの瞳たち、瞬き忘れて一番星を探してる


乾燥と粉砕の末に粉になり、追憶を吐き出すよ、コールタールの粘り気で

アンコールも遺言も右から左、旨みだけを吸い込んで、五臓六腑でパズルに興じろ


夜風さらさら、触れ合う草木、不快な感覚、同族嫌悪で吐き気催す

一番星が白目を剥いて、辺りの雲が痙攣してる、見ないで、まだ心の準備が出来ていないの

見猿を見るな、やめて見ないで、叫ぶ見猿に誰かが言った、まーだだよ、安堵の溜め息、だけどなんだか生命線が短いみたい

吐き気堪えて、言わ猿が宣った、後ろの正面誰なんだ


聞か猿が耽ってる、自分の鼓動全身に感じ、肺臓の意思と初の邂逅、緊張でまともに喋れず終わる、セカンドヴァージンに期待膨らむ


一番星見開いて、見初めた獣を、金星の舞踏会へご招待、踊れ、踊れ、死ぬまで踊れ、笑え、笑え、死ぬまで笑え、腸捻転で死んじまえ

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