パッケージ
頭蓋を割って君の感嘆符を引き摺り出したいよ
街角のゴミ捨て場の金網を、カラスが見詰めている
包装紙、パッケージに抱かれた動物の肉片
捨てられるなんて夢にも思わなかったよ
死にかけの猫 末期の言葉は独り言 首輪がキツくて仕方がない
警鐘が鳴る、猫殺しがいるようだ、器物破損は悪いことなのに
四つ足で歩く赤ん坊 赤信号を渡り切り 歓喜に沸いてにっこり笑顔
ゴムがアスファルトに食らい付く 騒がしい駆動は恥ずかしくて見せられない
警鐘が鳴る 車だよ 車だよ 一溜まりもないんだよ
バックします 後ろの正面にバックします 会っていきなり御悔やみ一言 こりゃダメだわ
今は市街地だけど、昔は開けた道でした
今は人が闊歩してますが、昔は人なんていませんでした
車は急に停まれません、スマホを見てるから停まれません
前方不注意なんかじゃありません、前なんて見てませんから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます