パッケージ

頭蓋を割って君の感嘆符を引き摺り出したいよ

街角のゴミ捨て場の金網を、カラスが見詰めている

包装紙、パッケージに抱かれた動物の肉片

捨てられるなんて夢にも思わなかったよ


死にかけの猫 末期の言葉は独り言 首輪がキツくて仕方がない

警鐘が鳴る、猫殺しがいるようだ、器物破損は悪いことなのに

四つ足で歩く赤ん坊 赤信号を渡り切り 歓喜に沸いてにっこり笑顔


ゴムがアスファルトに食らい付く 騒がしい駆動は恥ずかしくて見せられない

警鐘が鳴る 車だよ 車だよ 一溜まりもないんだよ

バックします 後ろの正面にバックします 会っていきなり御悔やみ一言 こりゃダメだわ


今は市街地だけど、昔は開けた道でした

今は人が闊歩してますが、昔は人なんていませんでした


車は急に停まれません、スマホを見てるから停まれません

前方不注意なんかじゃありません、前なんて見てませんから

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