鈴の蕾は龍に抱かれ花ひらく(カクヨム)★書籍化

【鈴の蕾は龍に抱かれ花ひらく 〜迷子宮女と美貌の宦官の後宮事件帳〜】/綾束 乙様

https://kakuyomu.jp/works/16816700429146389370

掲載サイト・カクヨム

14.9万文字、完結


書籍版タイトル【迷子宮女は龍の御子のお気に入り ~龍華国後宮事件帳~】/メディアワークス文庫


 またまた綾束さんの中華ファンタジーです。

こちらは以前に他薦掲載した【呪われた龍にくちづけを】シリーズの数世代後の、【呪われた龍にくちづけを】と同じ龍華国りゅうかこくを舞台とした後宮ミステリーものです。


【鈴の蕾〜】も【呪われた龍に〜】も、どちらも拝読した私の感覚的に【呪われた龍にくちづけを】から100年〜200年前後くらい後の時代かなぁ?と思っていますが、真相は作者のみぞ知るでしょうね。


 数世代後ということですが、まだシリーズ全体として完結前の【呪われた龍にくちづけを】の最終的な結末を匂わせるようなネタバレもなく、強いて挙げれば呪われた龍にくちづけを〜と共通する家名や技名、武器の名前があったり、もしやこの人はあの人のゴニョゴニョ……と、世界観の繋がりを感じさせる程度です。


【鈴の蕾は龍に抱かれ花ひらく】は【呪われた龍にくちづけを 第一幕〜第三幕】を未読でも充分に楽しめます。

……それもそのはず、実は私が最初に読んだ綾束さん作品がこちらなのです。

【呪われた龍にくちづけをシリーズ】未読でも楽しめちゃいました。

こちらの作品で綾束さんワールドにハマって、呪われた龍にくちづけをシリーズにもまんまとハマった次第です(人 •͈ᴗ•͈)


 こちらの作品は第7回カクヨムWeb小説コンテストで特別賞を受賞されました。

おめでとうございます✧*。

読んでいた作品が受賞されるとファンとしても嬉しいものですね❤️

2023年1月25日に【迷子宮女は龍の御子のお気に入り ~龍華国後宮事件帳~】として書籍化されました!\⁠(⁠๑⁠╹⁠◡⁠╹⁠๑⁠)⁠ノ⁠


 龍華国の後宮に宮女として奉公に出た姉が音信不通に。姉の安否を確かめるべく姉と同じく宮女になった鈴花りんかだったが、しかし今、後宮では恐ろしい宮女連続殺人事件が起きていたのだ──。



◇◇◇

▼個人的な見どころポイント


*キャラクターの濃度

★★★★★

 綾束さんはキャラクターが非常に濃い。ひとりひとり、きちんとキャラ立ちしています。中でもヒロインとヒーローのキャラ作りはピカいち!


 主人公の鈴花ちゃんは、なんと破滅的に方向音痴な女の子なんです。広い城内で道に迷うのは仕方ないにしても彼女が歩けば迷うのはもはやお約束なので、こそっと道案内の見守り役がついていたりします。


 鈴花ちゃんだけでなく、宮女連続殺人事件の解決に奔走するヒーローポジションである宦官の珖璉こうれん様、彼に付き従うお付きの者達や術師の面々、後宮に暮らすお妃様達も皆さま、キャラが濃い濃いっ。



*じれじれラブレベル

★★★★☆

 宮女殺しの犯人を探すミステリー風味の味付けはありつつ、綾束さんお得意のヒロインとヒーローのじれじれもだもだお砂糖だぱーっ!な甘い恋模様も共に楽しめます。


 ただ、鈴花ちゃんは方向音痴ではあっても【呪われた龍にくちづけを】で主人公の明珠めいじゅちゃんよりは天然鈍感ではなく、どうすれば赤ちゃんができるかの知識はこの子は多分ありますので(笑)

明珠ちゃん達よりはこちらのお二人さんの方がラブい方面の進展が早そうですねぇ。

珖璉様の言動がいちいちツボよ。によによ。

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