七つの諜報機関の諜報戦争(スパイウォーズ)

海党カイ

プロローグ

第七諜報機関クローズ

俺、桐生和は日常がつまらないと思っている。だが今俺の日常が終わった。何故かと言うと後ろの席の歌見白葉うたみしろはが俺の背中に銃らしきものを突き付けられているからだ。


「今から来てもらっても良いですか、桐生くん」


この状況で断れる鋼のメンタルが欲しい。


「分かった。だからその銃を下ろしてくれないか?」


すると歌見が銃を下ろしてくれた。意外と素直に下ろしてくれる。歌見が先生に一言言い教室を出る。


「なあ何で外に出ているんだ」

「まあ後で分かりますよ」


裏門に白いバンが何台か並んでる。


「っておい、やめろ!」


歌見が俺に目隠しをする。抵抗しようにも女子には、あり得ないような握力で出来ない。それに何かのスプレーをかけられものすごい睡魔に襲われた。俺は、白いバンに乗せられ連れてかれた。


***


何時間経っただろうか。俺は、目を覚ました。だが目隠しは、外れていない。これって拉致だよな。今さらだが命の危険を感じた。


急にバンが止まる。目的の場所に着いたのだろう。まだ目隠しを外されていないので建物は、見えなかった。


やっと目隠しが外れた。長い間真っ暗状態だったので目が追い付いていない。少しずつ目が慣れてきた。そこには、二十代位の男性がいた。


「やあ桐生和くん。君を待っていた」


その明るい雰囲気で少し警戒心が解けてしまった。


「あの何で俺は、ここに?」

「ああ、君は今度いや今日からスパイだ」


へ?何を言っているんだこの人は、スパイだと。


「《歌姫》、君が桐生君のお世話係だ」

「はい分かりました。ボス」


ボス?歌姫?余計意味が分からない。俺は、歌見に教室らしきところに連れてかれた。


「今から何も分からないバカの桐生くんの為にこの機関についてスパイについて説明します」


これから長い長い説明が始まった。


「まず、ここは第七諜報機関クローズです。諜報機関は他に一二三四五六とあります。そして、この諜報機関達でスパイによる情報戦が行われています。

で、今ボスが私の事を《歌姫》と言いましたね。あれは私のコードネームです。ここまでで何か質問は?」


大体の情報は、分かった。ここで質問。


「俺のコードネームは、なんだ?」

「桐生くんのコードネームは決まっています。《霞》です」


やっぱり俺に拒否権は無さそうだ。それにしても《霞》か何かカッコいいな。でもそのボスは、コードネームなのか。


「ボスってあれはコードネームなのか」

「ボスというのは、コードネームじぁありません。ただ単にここの創設者だからボスです」

「じぁボスに本名は、なんだ」


歌見、、、いやここでは《歌姫》だな。《歌姫》は少し悩んでから答えた。


「ボスの本名を知る者は、いません」


者と言うことは、《歌姫》の他にも少年少女がいるということにだろうか。というかボスの名前を知らないってマジかよ。


「なるほど。続きを頼む」

「はい。そして、スパイには、技能スキルという物があります。技能の能力については、様々なものがあります。私の技能は、消失ロストというもので弾が当たった物が消えます」


当たった物が消える。その技能は、使い用によれば最強かもしれない。


「技能は、最初から持っている訳ではありません。任務を達成していくと、技能を獲得することがあります。ということで《霞》くんには、訓練を受けてもらいます」


どういうことだよ。


「そう言う事」


前のドアからボスが入ってくる。明日か今日から明らかに厳しい訓練が始まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

七つの諜報機関の諜報戦争(スパイウォーズ) 海党カイ @wasabi11

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ