あとがき


 一年以上連載させて頂きました「揺籃の国」。ようやく完結いたしました。

 書き終わってみると、色々と……本当に色々と、力不足だったなぁと思います。

「身の丈に合わない物語」だったのかな。それでも、この物語を書くことが出来て本当に良かったと思っています。


 今まで読んで下さった皆様に、改めて御礼申し上げます。

 最初から読み続けて下さった方々。突然の一気読みに来て下さった方々。皆様のお陰で最後まで書き続けることが出来ました。読んでもらえたことで勇気を貰えました。

 💗やお🌟さまを頂けた時は、とても嬉しかったし励まされました。コメントを頂けた時は、読んで下さった方の生の反応が嬉しすぎて舞い上がりました。

レビューを頂けた時は光栄過ぎて、後で取り消されないかと本気で心配しました(笑)


 本当に、拙い文章によく付き合って下さいました!

 一生懸命書いてはいるのですが、苦手な描写は如何ともしがたく。。。情景描写も心理描写もとにかく難しいです。書けば書くほど自分の下手さに気づくのですが、これもまた成長なのだと今は考えるようにしています。


 完結しましたが、これからも改稿は続けようと思っています。プラス、書き足りない部分を後日譚という形で投稿しようと思っています。

 実を言うと、十世と長青のパートは非常に書き足りなかったです。

 散々迷ったのですが、長青の心情を追うには本編から遠ざかり過ぎていて、あえて「突然そこで長青出てくる?」状態のまま投稿となりました。

 あれを補う内容にしたいと思っています。よかったら読んでやって下さい♡



 最後に、あとがきらしいことを少々。

 私が「揺籃の国」を書いたのは、考古学と神話が好きだった(詳しくはないです)からですが、実は「頭の中を整理する」というのが一番の目標でした。

 古代史において、史実と神話にどれくらい繋がりがあるのだろうと常々思っていて、今まで色んな本を読んだり、様々な説を発表するサイトなどにお邪魔しておりました。

 しかし、そこには「なるほど!」と頷ける説がたくさんあり過ぎて、あちらを立てればこちらが立たず、という状態。私の頭の中は大混乱してしまいました。


 ────ここはひとつ、自分なりの歴史をでっちあげるしかあるまい!


 そんな風に思った私は、ファンタジーの力を借りて物語を書くことにしました。

 ちょうど、数年にわたる主人公の成長物語を書きたいと思っていたこともあり、この時代には表舞台から消えている存在。古の民の少女を主人公に書き始めました。

(序・終・回想シーン以外は、アカルが十五歳から十八歳までの四年間の物語になっています)


 書き始めるにあたって、物語の柱に使わせて頂いた説は以下の三つです。


 〇東征は幾度もあったが、二人の「ハツクニシラススメラミコト」は一人だった。

 〇「欠史八代」は各国の王。

 〇「出雲の国譲り」は「大和」が舞台だったかも。


 ちなみに、十世と長青のロマンスは私の個人的願望です。

 だって、卑弥呼の死の間際に来日した張政が、帰国したのは二十年後と言われているから、つい……💦


 以上、温かい目で色々とスルーして頂けたら嬉しいです。

 長々とお付き合い頂き、本当にありがとうございました。


                            滝野れお

  

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