第6話 過激派達との遭遇

千鶴がオドオドとしていると銀次達が歩いて来た廊下の先の曲がり角から手を叩きながら学生服の少年が姿を現した。銀次は即槍を構え、警戒する、千鶴は状況が読めていないようで先程よりも挙動不審になっている

少年は手を叩きながら「話は聞いたよ、面白いね〜過激派に選ばれた癖にナイフと槍?アンタら俺以上のサイコパスかい?」とケラケラ笑いながら2人に歩み寄る。銀次は「…その様子だと…あんたも過激派か?」と少年に聞いた。すると少年は端末をポケットから出し、銀次へ軽く投げた。銀次はその端末を取り、画面を確認すると 金城実(きんじょうみのる) 過激派と表示されていた。それを確認すると銀次はすぐに端末を投げ返す。

「アンタらさぁ〜なんでわざわざそんな近寄らなけりゃ攻撃出来ない物使ってんの?銃なら相手をいたぶることもすぐ殺すことも出来るのにさ〜」と言いながらマグナムをグルグルと回しながら言った。それを見て銀次は「… S&W M500か」とポツリと言うと実は「お?見ただけで分かる?ただの馬鹿なキチガイじゃ無いんだね〜」と感心したように銀次を見ていた。そんな実に対し銀次は「…あんたは馬鹿みたいだがな、その銃は威力が高すぎるせいで台か何かに置かなけりゃまともに撃てるかどうかも怪しい代物じゃねーか」と言うと実はニヤニヤと笑いながら「撃ってみる迄わかんないじゃん?色んな動画で若そうな女が片手でマグナム撃ってる動画も有るんだし」と言った。それに対し銀次は「まぁな?まああんたの肩は外れるだろうがな」

と言うと彼は「言ってくれるね〜なんならここでアンタら2人と殺りあっても良いんだよ?」と銀次を睨みながら言い、銀次は睨み返し初めた所で銀次達の背後からバタバタと走る音が聞こえたと思うとすぐに「待った待った!!」と少年の声が聞こえる。実が先に視線を声がした方へ向けるのを確認すると銀次も振り返る、すると短髪でラフな格好をした少年が走って来ていた。彼は千鶴のすぐ横まで走ってきたと思うと「なんで同じ陣営で早速もめてんの!?普通は最初は協力しない!?」と息を荒らげながら言った。その様子を見て銀次は溜息をつき、実はゲラゲラと笑いだし、千鶴は彼を心配している、と言う三者三様の反応だった

息が整うと彼は「いくら過激派でもさ!!敵がどれだけいるか分からないうちは協力しようよ!!」というと端末を出し、画面を3人に見せた。彼も過激派であり、名前は一条翔(いちじょうかける)という名前らしい。名前を確認すると実は「…ぶふっアンタ…賭け事に弱そうな名前じゃん!」と言うと翔は「出た!そのイジりもう飽きたわ!!」と地団駄を踏み始める。

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サバイバルデスゲーム ジン @jin_kisaragi

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