いつも通りの日常、模擬戦

俺、野黒 優夜は王都の魔法科高校に通う二年生

家族からは不良品と言われろくに食事ももらっていない


朝目が覚めると学校に行く準備をし、いつも通り朝食を食べずに学校へ行く

学校へ着くといつも通りの視線を感じる、どこか軽蔑されてるような視線


そして教室の前まで行き、ドアを開けるとうるさかった教室が一瞬静かになる

そしてまた騒ぎ出す。


そんな中何人かの男子がこちらへやって来る


「よう!今日も来たんだな、てっきり死んだと思ってたぜ」


そう、こいつがいじめの主犯名前は確か、山白 空、この学校で1位2位を争う天才と呼ばれている


こいつに目をつけられたのは入学してして少し経ってから、俺は一人でいつも本を読んだりしている感じで、こいつはいつも取り巻きと喋っている。


そんなこいつは俺を気に食わないのか、いつしかいじめが始まった

最初はまだマシだった教科書を隠されたり、落書きされたりするだけで

だけどそれは段々エスカレートしていって今じゃ暴力や魔法の実験台にされたりしている。


そして先生が教室に入って来てみんなが静かになり、こいつも席に戻る


「明日は魔力測定と模擬戦をしてもらう」


そんな先生の話を聞いてクラスがざわつく


「うわー明日魔力測定かよ」

「それに模擬戦って相手どうするんだろ」


そんな事を言ってる中先生が喋り出す


「明日の模擬戦の対戦相手はクジで決める」


じゃあ、と置いて先生が


「順番にくじ引いてけ、同じ数字のやつが対戦相手だぞ〜」


そして順番にクジを引いていって俺の番が来た

(神様どうかあいつじゃありませんように)

心の中でそう思ってクジを引くて


14


そして一人の男がこちらへ来る


「俺の対戦相手はお前かー手加減が大変だぜ」


そう、俺の対戦相手は空だった、その時俺は確信する、やっぱりこの世に神なんていない

そして空は肩を組んできて小声で俺にだけ聞こえるように言う


「明日逃げたら殺すぞ」


俺は無言で頷く


「じゃあ明日楽しませてくれよ!」


そう言って空は取り巻きたちの元へ戻っていった。




そして時が経ち

模擬戦の日が来た


順番的に先に模擬戦をしてから魔力測定をする


そして俺は教室に入りいつも通り椅子に座る

そしていつも通り空が来る


「ちゃんと逃げなかったんだな」


「あ、ああ」


そう言うと空は


「今日は楽しませてくれよ」


と言って戻っていった


そして模擬戦をする時が来た

俺たちは二回戦目で一回戦目の奴らを観戦する


「では模擬戦第一回戦初め!」


先生の合図で二人同時に動き出す


魔法科高校と言っても剣や槍などを使うのは自由だ


一人は大剣を使い一人は双剣を持っている


そして一回戦が終了した


「そこまで勝者葵」


勝ったのは双剣使いの葵


大剣の方もなかなか強かったが葵の方がスピードや戦い方などが一枚上手だった


そして第二回戦

俺と空の番が来た


空は武器を持たず、俺は片手剣を持っている


それでは、と先生が言い

「模擬戦第二回戦初め!」



そして俺たちの戦いが始まった




結果から言って一瞬で終わった

俺の負け、正直言って勝敗は戦う前から分かっていた

俺には剣の才能もなければ使える魔法も初級だけ

それに対して空は二年生にして中級や大型魔法を使うことができる

勝ち目なんて最初からなかった…


模擬戦が終わり、帰り際いつも通りいじめにあった暴力から魔法を当てられる

気が済んだのか空や空の取り巻きたちは帰っていった


そしてこの時俺は決意した




「死のう…」










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邪神に愛された少年の復讐劇 @tomago

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