吸血鬼狩り
神村夏帆という存在
翌朝、俺は深夜3時に起きた。これは、自覚して起きたのだ。会っておきたい人物がいるからだ。家を出近くのコンビニに寄る。そして、パンを買う。買った後、路地裏に行った。そこには、20代前半位の男がいた。
「よう、
鈴村薔琉久。俺にドラキュラとしての生き方を教えてくれた。基本的には、ため口だが年上だ。
「またメンテナンスか」
メンテナンス、俺は月に何回か
「俺のいっている高校に吸血鬼狩りが来た」
薔琉久は、やっぱりかと頷く。色々と調べてくれたのだろう。
「そいつは、神村夏帆じゃないか」
「ああ」
「神村夏帆は、特に強い」
吸血鬼狩りがどうやって吸血鬼を狩っているのかと言うと、それは対ドラキュラ専用武器略して対ドラだ。この対ドラは、当たるだけで致命傷。だいたい1撃だ。
「夏帆の対ドラは、銃撃型連射型。お前の嚇血は不利かもな」
俺の嚇血。父さんの嚇血を受け継いでいる。俺は、2つの嚇血を持っている。最後が棒状の物だったら剣に出来る。そういう嚇血だ。
「いいから神村夏帆、いや神村家に対ドアを向けられたらすぐに逃げろ。そうしないとお前は、死ぬ」
そう忠告された。神村家は、古くから吸血鬼狩りを生業としている。だから危険だ。そろそろ日が昇る。薔琉久にありがとうと1言言い残し帰宅した。
****
余裕を持ち高校へ向かう。今日は、最高の雨日なので傘を差し歩いていた。偶然かそこには、神村夏帆がいた。ずぶ濡れになっている。ここで俺は、いいアイデアを思い付いた。
「おい、神村」
「貴方は、誰?」
「ごめん、名乗って無かったな。俺は、如月慧だ」
「じぁ如月くん何のよう」
「ああ、傘を貸してやるよ」
「えっいいの、ありがとう」
そう俺の作戦神村と友達になっちゃおう作戦だ。ちょっとしたきっかけがあればすぐに友達になれる。じゃと言い俺は、再び歩いた。
神村に傘を貸したせいで俺がびしょびしょになってしまった。クラスのドアを開けいつもの席に座る。そして、少し経ったら神村も来た。神村は、何事も無かったように席に座り授業が始まるのを待っていた。
曙先生が来て授業が始まる。授業内容は、数学。俺が1番嫌いな教科だ。ふと、神村の格好を思い出す。そういえば神村の首に十字架が掛けてあった。一般的に十字架と言えばドラキュラが嫌いなものだが、現実は、違う。ドラキュラなんて十字架が嫌いな訳ではない。ニンニクは、ドラキュラ的ではなく匂い的に俺は、嫌いだ。そう考えていると指された。
俺は自信のない答えを言う。その答えは合っていたようだ。素直に嬉しい。こんな様子で授業が進んだ。
放課後、俺は輸血パックの血を飲みながら舞と雑談をしていた。くだらない話をし、分かれ道でじぁあなと言って帰った。
このまま平和に帰るはずだった。夕日出て歩いていると
アサルトライフルのような銃を持つ少女がいる。あれは、神村。男性が血の流し倒れている。神村は、吸血鬼狩りの真っ最中だった。
神村が俺の方へ振り向く。俺は、さっと壁を使って防ぐ。タッタッと足音が聞こえる。だがそこには、俺はいないぞ神村。俺は近くの建物の屋上にいる。ドラキュラは、基本的に身体能力超人並みだ。少し高い建物だったらくっしんをして飛ぶそれだけだ。神村は、諦めたようでどこか去っていった。
神村が吸血鬼狩りしている限り友達ごっこをしている場合じゃない。俺は、徹底的に神村夏帆を追い詰めることにした。
ドラキュラ野郎は静かに暮らしたい。 海党カイ @wasabi11
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