あとがき

私は常々思っていた事があります。それは、

私個人が考え、感じた事と世間が望む事の隔たりは、埋められるのか、と。

つまり、1人間の個性の主張は、世の中に必要か否かと言う事を自分で問うてみたのです。それは、主張してみないとわからない、と。どうしても、人は弱いもので主張する勇気より妥協する勇気の方が強く働くものです。しかし、それで自分の人生は全うされるのか。それは、自分自身への冒涜である。これが私の結論になりました。

この物語は、自分への人生讃歌であります。そして、これを読んで下さった方の何かになればこの上ない喜びです。

            阿佐ヶ谷ピエロ

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やさしいキリギリス 阿佐ヶ谷ピエロ @20060204

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