51缶目 日々酩酊


目に染みるネオンから目を逸らして日々酩酊

酒と煙草はハタチからの世界は知らない「いちぬけた」

目薬の苦みに酒の苦みを擬似体験して

休息の湯船になれなかった俗世に揺蕩うのは私だけ


退屈を流す川底に花はあったか綺麗だったか

さんざめく大衆を傍目に笑顔の「ついにやりやがった!」

誤魔化せない危篤の眼孔に怨みも羨みも綯交ぜにして

揺すられても落ちないでくれと願ってた私だって


心酔と慕情

優越に悔恨


鵐に濡れて左様なら


退屈に麻痺させてまだまだ酩酊の日々



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酔いどれカプリス 他日 @hanayagi

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