女の子と男の子が、恋人同士のような、けれどもそうとも断言できないような淡い雰囲気で描かれていきます。そして、『ほんとうのこと』が中盤以降にとても淡々と、けれども誠実に描かれていきます。日常に起こりうることをテーマにして、同時に人間の本質に迫る深さに達しておられると感じました。お勧めいたします。