24歳、東京にて。

不倫を辞めた日

秋は恋の季節

ずっと

宙ぶらりんに関係が定まらないまま、ずっと一緒にいる人がいる。

私は不安になっても、曖昧さで自分を納得させるしかない。

両思いでも報われない恋。

報われないから、両思いになったのかもしれない。

所詮不倫、向こうには幸せな家庭があって、地位もあって、

私は遊び相手。

愛されてるとは思うけど、

友達以上の関係なら、真剣さが欲しい。

責任も未来もないのに、ただ今が楽しいから、一緒にいる。

告白から始まった恋でもないから、2人の記念日なんて一個もない。

重さを出さずに、物分かりのいいフリをして。

私のことどうおもってるの？

そう聞いたら困らせる？

困るような関係なの？

じゃあこのまま、割り切った関係を続けるの？

考えれば考えるほど辛くなる。

質問を考えれば考えるほど、今の関係が壊れるような事しか思いつかない。

真剣に考えて本音をぶつければ壊れるような、本音を言ったら続かないような関係なら、

優しさとか曖昧さに隠れてただけで、ずっと、一番最初から、私たちの関係はスタート地点にすらいない。

本気で付き合うとか、それ以前の問題だったんだなと気づいて。

遊びの恋愛なら、

私、自分のためにちゃんとしたいの。

秋は物思いの季節、過ごしやすい気候に、自分の感性も活発になる。

秋の実りの新作メニューがカラフルで、秋服は動きがあって軽やか。

秋晴れは、夏の終わりと涼やかな風がどこまでも広がっている開放感に溢れている。

大切な人を手放すのは、簡単なことじゃない。

まだ好きで、でも嫌で、

きっとあのままでも良かったかもしれないけど、

私は自分に正直になれた今がずっと好き。