泣けるけれど、心も温まる

人へ死を届ける女神の葛藤を描いた作品。

神が職業として在り、その業務に疲れて酒に逃げるという設定がまず面白いです。

バーで愛の神から助言を受け、一転生き生きとし始める死の女神。
捉え方一つで、今際の際を晴れやかに送る事が出来ると気付いた彼女の献身ぶりから、ラストまでの流れが秀逸です。

短編だからと侮るなかれ。
短い中にも精緻な表現が溢れ、切なさと温かさが凝縮されています。

さらっと読めてほろりと泣ける。そんなお話を求めている方にお勧めです。

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