第0章 設定や四方山話とか

00-000.この物語のコンセプトについて

みなさんコンニチハ。けろぬら(tau2)です。

拙作である「シュヴァルリ(Chevalerie) ―姫騎士物語―」をお楽しみ頂けていれば幸いです。


ハッキリ言って、ラノベを読まれる方の大半には合わない文章と思われます。

地の文多い、説明多い、会話少ない、冗長、ちょっと挙げるだけで読まれない要素の代表格が満載です。ダメじゃね?ってカンジですよね。

もうちっと上手いことこ熟せればイイんですが、なかなか…。



さて。

このお話は、(主にアダルト方面で)市民権を得た「オークと姫騎士」の物語を、剣と魔法や超常現象なしの現代で表現することをコンセプトにしています。

そして姫騎士を出すからには、どうせなら騎士道剣戟アクションを軸にしてみました。

元々は、オークと姫騎士の物語に憧れるエロ思考にパラメータ極振りの娘が、最高のシュチュエーションでオークと出会うために誰にも認められる姫騎士となるって言う思い付きを膨らませたものです。


なんで現代劇かと言うと。

例えば、お話の舞台を異世界や、中世だとします。

それだけで、専制君主制の世界観、姫騎士とかいそうですよね。

中世風異世界で姫騎士が出てきても活発なお姫様だ、くらいで納得しちゃうでしょ?

オークなんてエロ要員で、最近だと狩られて食材になるのが当たり前になってますし。

中世風物語をたくさん見かけることで、そんなイメージが広まってるかなと思います。

みんな、魔獣とかモンスターとか冒険者とか、単語だけで、それが何なのか理解もしくは類推できるでしょ?


そんな世界観で「オークと姫騎士」を書くと、「臭い臭い、ありふれた感がプンプン臭ってるわ」と。

珍しいシュチュエーションを加えてもアクセントにはなりますが、「普通とちょっと違う」程度にしかならないのでは、と思いまして。

なので、そういった「あたりまえ」がない世界でやってみることにしました。


しかし、現代では剣を持って戦うことなどは一般では殆どありません。

西洋剣術の道場などもありますが、世界でも数えるほどで認知度も低いものです。

世界でもそれぞれ武術の道場がありますが、実戦を想定した古流を継いでいる道場の数は多くありません。

剣舞や伝統行事で伝えられているものも含め、実戦さながらに「闘技」することは殆どありません。

装甲を身に纏う武術ならまだ良いですが、模造といえども本気で剣を打ち合うのは危険です。

木剣での打ち合いさえ、大怪我や死亡事故につながります。

だって、木の棒で殴り合って、無事で済むと思いますか?

競技となった剣道やフェンシングでも、防具を着込むことが前提でしょ?


なので、現代から少し未来にしています。現代劇というか近未来劇ですね。

未来の技術で、バーチャル化を織り交ぜました。怪しげな知識と捏造で設定でっちあげです。

しかし、全てVRでは単なるゲームとなり、「ゲームプレイの一環」にしかなりません。前述の中世云々と根本的に同じになります。

ゲーム自体が「超常現象」と同義であるため、コンセプトからも外れます。

そのため、剣の刀身のみバーチャル化し、自らの身体でもって鍛えた技で戦う方向に持っていきました。


ここで、ジレンマなのですが、剣を持ってくると防具をガチガチに着込むことになります。

「オークと姫騎士」物語なのにヒロインが男女の区別がつかない厳つい鎧姿になってしまうのです。

やはり元が薄い本案件であるため、出てくる女の子は顔出しでエロい装備を希望します。個人的に。

んじゃどうするかってことで、デウスエクスマギナ的反則設定を組み込んで、エロい装備は当たり前ということにしました。

もう、それは仕様です的に。


バーチャルで武術が出来る恩恵は、古流などにもあります。継いで来た技を実戦で練ることが出来るようになるからです。

競技として剣戟があれば、競技者が実戦的な道場の門を叩き、より高い技術が波紋の様に広がり今の形になったと仮定しています。

そして、ルール上、頭部と下腹部の攻撃は禁止ですので、頭部を狙う技なども肩口や腕を狙う様に組み替えた競技に特化した道場もあると想定しています。

ここまでの書き方で、お分かりになられる方もいらっしゃると思いますが、この物語の背景は出来る限りリアルに近づけています。

在り得るかもしれない未来ってやつです。


と、言うわけで。

実際戦う少女達は物語中盤で覚醒したり新たな力を与えられたりしません。

何かのきっかけで修めてきた技が繋がり、今までとは違う強さが発揮されても土台となる研鑽をこなしてきた結果です。

人間はゲームのような急激な成長はありません。少しずつしか進めないのです。

だから、ちょろっと修行して強くなって来た、なんてこともありません。修行は年単位です。


このお話、彼女たちが研鑽して磨いた技をどう使って戦っていくのかも観点の一つとしています。

彼女たちは、既に長く修行しており、ある程度の強さを持ち合わせています。

幼年期からの修行パートは冗長になるし、ソコに注目してもこの物語ではあまり意味がないからです。


そして、彼女たちの戦い、つまり剣戟のお話です。

大抵のお話だと、剣戟部分は読み手が判り易くなるよう書いてあり、読んで情景が浮かぶように工夫されています。

しかし、剣を振るう、紙一重で避ける、剣を受けるなどの行動も、本来はその一つ一つの動作に意図があり、それを行うにあたり、様々な技法を使っています。

そこを観点とし、剣戟自体の動作を実験的な書き方で模索しています。


剣戟を表現するため、一つ深いところまで踏み込んでみました。凄い書き辛いです。構成も辛いです。

何をするための歩法なのか、どの様な意味で技をだし、どのように受け流すのか、等を出来るだけ書いています。

大分省略して曖昧に書いてはいますが、それでもとても冗長になりやすいです。

だから、細かく書く部分は、勝負が決まるような場面や伏線になるもの、後は場面によって出した方が盛り上がりそうなところのみをピックアップしています。

実際に存在する技も数多くだしてますが、独自に解釈し、見栄え優先に組み直しています。

ハッキリ言って嘘多数です。コレチガウヨ、とか有識者に言われたらツクリバナシですからとしか言いようがないです。

だって、私は修行を積んだ武術家じゃないですし。しょせん素人のニワカ仕込みです。

そんなわけで、「なんちゃって剣戟アクション」なんですよ。


まぁ、お話書くのが上手いかと言うとダメ出しくらうレベルなのでお察しですが、ちょっと書きっぷりのバランスが今一つ取れてません。

キャラクタの絡みも薄くなっているので要改善なのですがナカナカ難しい。

ホントは、彼女たちが抱える思いや、(心が)成長するさまを織り込みたいんですが。

始まりと終わりで主人公には精神的に何らかの変化があって然るべきかと。単話ならまだしも長編だと薄っぺらくなるからねぇ。


で、書きっぷりのバランスについてですが。

剣戟を細かく書いている部分にリソースの殆どを取られているのが問題です。

書き方としては、攻撃を決めた技が何であるかを最初に設定します。

そこから、どの様に剣を振ったのか、どの様に歩法を使ったのか、身体の使い方はどうだったかを剣を構えるところまでの一連の流れを逆算しています。

そして書くところだけ取捨選択。

それも戦っている相手を入れて2人分。

めっさ時間かかります。

ただでさえ構成ヘタで遅筆なのに。

剣戟の部分が1,000文字くらいでも日常のお話を書く何倍も時間かかります。

身体動作とマッチする技の組み合わせや、その動きの意味とか考えるともう。破綻しまくりやり直しの嵐。

それに剣戟をやるところは基本的に試合ばかりなので、お話の構成が似たり寄ったりになってしまうのが悩みどころです。

ホントはこんなに剣戟表現だけで話数取る予定じゃなかったのになぁ。予定は未定とは良く言ったものです。

だから力尽きておざなりな部分もあったりします。(吐血)

そのうち燃料切れで失速状態の文章がアップされないかヒヤヒヤものです。


あとルビについて。

頻繁にルビ振ってます。

話数が変われば、以前付けたルビも再登場させてます。

特殊な読み方とか、絶対一度読んだくらいじゃ覚えてないって。

私がそうだから。

そんな理由で、鬱陶しいくらいルビ振ってますけど仕様です。

仕様です。そうなんです。



まあ、だいたいそんなカンジですかね。


それでは。

最後までご拝読、ありがとうございました。




PS.

捏造した設定なんかも掲載します。この物語の背景がどんなウソッパチで成り立ってるのかご覧頂ければ。

未だに矛盾点見つけて修正してるんで、お笑い草なんですが。

なので数話分、設定が続きます。

あとこの章には、偶に設定とか四方山話的なナニかを差し込んだりするかと。


ちなみに。

掲載はしませんが、学内大会のトーナメントの構造表や試合回数の計算などもちゃんとしています。

あと、2156年から4年分、祝祭日を調査して、無理のない日程に物語のイベントを入れた年表も作ってます。

なので、お話の中に出てくる日付や国の行事などは、現実と同様になるはずです。たぶん。

2156年まで生きてたら確認してみて下さい。


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