揖斐の二度桜編・プロット

作者より。

ここまで読んでいただき感謝いたします。

私は元々(今でも)小説家を目指していたわけではなく読み専、見る専のオタクでした。

2014年に大けがをして、その療養中の暇つぶしに今作「SAKURA DOLL」考え、その年の夏の角川スニーカー文庫の新人賞に応募、一次通過した事で小説を書くことが面白くなり、完全版として完結まで書くつもりでしたが、ここ数年の小説、マンガ、アニメにおいて頻繁にデジャヴュを感じるため、純粋に物語を楽しめなくなりました。

なので物語途中ではありますが更新を止める事に致しました。

せめて「揖斐の二度桜」編はプロットだけでも公開いたしますのでよければご覧ください。

人に見せるための文章ではないので、読みづらいかもしれませんがご容赦ください。

ちなみに次編以降は、

「雛菊桜」編(雨糸メイン)

「青葉桜」編(青葉、さくらメイン)

最終章「黒姫桜」編(AI紛争)

の予定で結末はすでに決まっています。

(ていうか、それを最初に考えていて物語を構築していった)

バッドエンドではない事だけをお伝えしておきます。

これにてただのオタク、育種家、彫金士、溶接業に戻りますが、長い間お付き合いくださりありがとうございました。


 ――――――――――――


プロローグ

 カールズ発生初期に、人工シナプスとの適合基準に至っていない個体の情報を操作していた事が露見し、“壁のない牢獄プリミティブの夢”に封印されていた星桜の回想シーン。




・文化祭が終り、状況が落ち着いてきたのを機に、フローラは桜の調査を再開する。

・裕貴を誘い、山の歩き方などを教わりつつ、紅葉を迎えた桜を記録する。

・将来を見据え、単独で調査する事を鑑み一人で山に行くフローラ。そして以前から気になっていた件の自衛隊と米軍の表向きは演習施設――真実は摘まれたカールズの育成施設に行き、OKAMEの警告を※無視して施設内に踏み入ってしまう。

※(山津波による樹相変化の伏線回収)

・それを※監視役をしていた祥焔のDOLL“白雪”が感知し、黒姫に報告する。

※(白雪の役割りの布石)

・それを受け黒姫が「フローラの位置情報を演習場でロストした!!」と裕貴に伝え、※さくらの車で現地へ急行する。

※(ビッグオフローダーの理由と伏線回収)


・施設内に踏み入ったフローラは、そこで最終選抜試験に臨み、戦闘状態になっていた“〈Ibiイビ〉”と遭遇し、Ibiを助ける。

・その折にカールズの正体が人間の突然変異=堕胎された胎児である事を知る。

・そこへ実験体の回収作業にあたっていた米兵に見つかるが、米兵はフローラが博士号を取得したイギリス人で、さらに目的が基地内の植物にある事を知り、殺害や※記憶消去ができない要人と判断し、自身の欲求解消と口封じを兼ねてフローラをレイプする。

※(フローラの博士号取得の伏線回収)

※(記憶消去材レサプターキャンセラーの真の伏線回収)

・米兵の自分のDOLLに対するセリフ

『ばかかテメェ! 記憶消去したらまた調査に来るだろうし、ここへ来るまでの行動記録は日本側に残ってるじゃねえか、それにこんな要人を殺したらイギリスとの国際問題になっちまうだろ! いいから黙って記録撮っとけ!!』 

・さくらと共に一般道や不整地を爆走しながら、川沿いに演習場へ向かい、河原でボロボロになったフローラを発見する。

・裕貴はその状況に静かに逆上し、米兵が基地に戻ってどこかに記録を保存する前に、記録を取り戻すために追う事を決意する。

・フローラはそれを止める為、裕貴の腕をひねって痛めつけるが、裕貴は振り払って向かおうとする。

・さくらは裕貴の決意の固さを見て笑って送り出す。

「じゃあ、帰って来たらごほーびにゆーきの好きな晩御飯を用意しておくね?」

・裕貴はそのさくらの軽口の真意をくみ取り、無事に戻る事を約束する。

・フローラは笑って送り出すさくらが理解できず怒りを露わにし、さくらはこう答える。

「大丈夫。ゆーきを――――――――――――いから」

(さくらのヒロインとしての最重要セリフ)

・フローラはこれを聞いて愕然とする。

・青葉はその言葉に危機感を覚え、黒姫にさくらを任せ、裕貴をフォローする為に後を追う。

・青葉が追い付き、電波特区で動ける青葉を裕貴は不審に思いつつも作戦を打ち明け、青葉と連携をとる方法を考える。

・米兵に追いつき、青葉が相手DOLLを破壊、米兵とやりあううちに、瀕死のIbiに米兵が致命傷を負わされてしまう。

・裕貴は米兵が死んだらフローラが罪悪感を負ってしまうと考え、応急処置を施す間の出血を止める為、青葉に電撃で心臓を止めるよう頼む。

・応急処置を終え、蘇生させて基地に向かう途中、他の米兵に拘束される。

・基地に連行され、素性を調べられる間に連絡を受けていた緋織が航空機で到着する。

・基地司令官に裕貴達が軍用DOLL計画の一端を担っている事を知り、詳細なデータ提供を緋織達に求め、渡さなければ拘束を解かないと言われる。

・その時裕貴は青葉の秘密から始まり、カールズの正体を知る。

・緋織が米兵の不始末が招いた結果だと言うと、瀕死の米兵をその場で処刑してイーブンだと言う。

・その惨状を見て、父親殺しのトラウマを思い出した緋織は取り乱してしまい、交渉ができなくなる。



・その時、基地の電源がダウンし非常用に切り替わると、司令官の個人通信機に雨糸から通信が入る。

・雨糸「裕貴達を無条件開放しなければ、電源復旧と共に基地のコンピューターのセキュリティーを解除した上で、グローバルネットに解放する」と脅される。

・それは残された雨糸と雛菊デイジー、涼香と一葉達が、裕貴達の状況を知って、自分達でだけでは困難な基地そのもののハッキングの前に、エネルギーを供給している笹ヶ峰ダムをハッキングしていた。

・ダム攻略と同時に一葉と※超音波通信していた青葉が、封印されていた星桜の情報をIBIから聞き、基地内で密かに動いて星桜を開放して雨糸、一葉、青葉、星桜と共に基地のコンピューターのコントロール権を握り、有利な状況を作る事に成功していた。

※(一葉がTHE・DEVAに換装した伏線回収~その1)

・この事態に折れた司令官は雨糸の要求を呑むが、緋織には将来的に研究データの提出を約束させる。



・さくらに付き添われ、病院でアフターピルを飲み、野尻湖の花火大会で泊った旅館で待っていたさくらとフローラの元に、米軍に送られた緋織と裕貴が合流する。

・裕貴の顔を見て、フローラに負わされたケガ以外、無傷だと知ったったさくらは安堵から気を失ってしまう。

・緋織がさくらの車で、血で汚れた自分と裕貴の服の替えを買いに出かける。

・フローラと対面し、怒り、泣きわめくフローラに殴られつつセックスを迫られる。

・裕貴はそれを受け入れ、同じく秘密を知ってしまったフローラを慰める意味でフローラに応える。

・事後にさくらの軽口の意味を聞かれ、裕貴がさくらの真意を正確に言い当てる。

・フローラはさくらの言葉と、裕貴のさくらへの理解度に敗北感を覚え、裕貴を諦める事を告げる。

・フローラの負け惜しみのセリフ

「……あーもう、負けだ負けだ! こんな無茶するバカが隣りにいたら、中国あたりの未開の地に桜の調査に行けないじゃないか」

・裕貴のセリフ

「今だってそんなとこ一人でなんて行かせないよ。涼香も、雨糸も……みんな守るよ」

・すでにフローラが、雨糸が、涼香が軍の要監視対象になってしまい、移動制限がかけられるであろう事を口に出さず、そしてフローラもそれを自覚しつつ裕貴に再び抱き付く。


エピローグ


・OKAMEを失い消沈しているフローラの元に、二対の眼を備えたカラス型軍用DOLL“Ibi”が、OKAMEの素体のブランド、“ADVANCE”最新バージョンと共にやってくる。

・Ibiの目的はフローラの監視だが、緋織の画策によりなんの制限もかけられていない状態。

・同時に祥焔の元へは星桜の本体が届き、白雪と融合してF2にバージョンアップする。

・OKAMEが破壊される以前、OKAMEを色々とコントロールしたついでに、フローラのプライベートデータ保存していた青葉が、フローラにそのデータを返す。

・Ibiはコードネームじゃなく通用名を付けるようフローラに要求する。

・フローラは「お前の翼は血に染まっている。ADVANCEは“呉葉くれは”、カラスおまえ紅葉もみじだ」

・裕貴が(呉葉―紅葉くれは、戸隠の鬼女“紅葉もみじ”の幼名……その昔京都を追われて戸隠に流され、周辺を荒らしまわった盗賊の長の名だ。だけど根城にしていた村では村人に教育を施して“貴女”と呼ばれていた伝説の女か)と呟く。


・Ibiは染色体“XXXY”のいわゆる倍数体、双頭の結合性双生児で両性具有の設定。通常はフローラの傍にはADVANCEが付き従い、近くにカラスボディの本体がいて、どちらかの人格がADVANCEをリモートコントロールする仕組み。

・“十月桜編”に続き、シンギュラリティに向けてヒロインズのDOLL強化の伏線




この章の問題点

・コメディシーンがない。

・レイプシーン、異常児の設定が表に出て来る。

・フローラのヒロインレース脱落

・話が重くなる。

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SAKURA DOLL 完全版3~揖斐の二度桜編 鋼桜 @sakura_doll

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