レビュー・感想企画に参加して頂き、ありがとうございます! 今回は感想という形でレビュー風に、良かった点を書かせて頂きますね。
戦時に生きる零戦パイロットの男が主人公。仲間を次々と撃ち落としてきた因縁の相手を見つけ、その背中を負う中。彼は虹色の光に飲み込まれる。
次に気がついた時、そこは異世界だった。しかも、異世界転生につきものの魔法も、スキルも使えない。元の世界に戻るために主人公に残された道は、空飛ぶドラゴンを操って戦う竜騎士だけだった。
魔法も使えず、痩せた身体。戦時中の日本ならではの考え方も相まって周囲から奇異な目で見られ、馬鹿にされる日々。それでも彼には、何度も死の淵に立ちながら空を生き残ってきた経験があった。やがて手に入れる翼竜と共に、彼は異世界でも空を駆る——。
ここまではバトルや魔法というよりは、異世界に生きる人々との交流に重きが置かれています。彼らが世界を“語る”事で、説明臭くなりすぎず、自然と世界に入り込むことが出来ました。
また、タバコやお酒、お金の単位もですがそれぞれ現地語で描かれており、きちんと“異世界”を味わえる。それだけでは分かりにくいところは日本人である主人公の言葉で、それでも分かりにくい物は現代のものに例えるなどして、読み手がわかりやすいよう工夫されていました。
冒頭を始め、主人公の言動など、各所に散りばめられた太平洋戦争の雰囲気は、数ある異世界ファンタジーの中に埋もれない、ユニークなものです。作者の鴉様の確かな知識と熱が感じられ、世界観により深みと勢いを生んでいました。
以上が、ここまで読んで私が感じた貴著の素敵な点、強みでした。他の作品にも目を通すために、ひとまず、今回はここで区切りとさせて頂きますね。
零戦とゼロ。命を預ける相手を変えながら、それでも空に生きる勝。互いに周囲から劣等とされる2人(?)は、今後どのように予言にあった救世主になるのでしょうか? 楽しみです。
この度は自主企画に参加して頂いて、ありがとうございました! 今後も、鴉様の執筆活動、陰ながら応援しています。
作者からの返信
閲覧ありがとうございました、別の作品のレビューまで丁寧に書いてくださって嬉しいです^_^
まだこの物語は続きますが、終盤に差し掛かっています。
また縁があったら宜しくです(^^)
ゼロがすごくかわいい…
作者からの返信
こんなやつです笑