綾香という女性のストーカー被害の対策から魔道具を作るという話になったのだが...癖だらけのキャラクター達のおりなす、ストーリー。場所は魔道具を作る部室君は新たな現代ファンタジーを目撃するだろう。みんな見てくれよな
一癖も二癖もあるキャラクター達の織り成すストーリーは展開はありつつもどこか淡白で、主人公がサイコパスであるという設定に起因しているのか、どこか変わった雰囲気があります。面白いです。それでいて世界観の設定やガジェットも凝っており、SF・ファンタジー・学園モノと入り交じった、バトルアクションの王道と言える作品です!
魔道具を作る部活動という設定は面白いと思います。
人に魔力が存在する世界で、魔力を使って作られた魔道具が、人々に魔力の力を与えている。ちょっと人の心理が読みとけない藤見一颯(かずさ)は『第二魔道具研究部』に所属している。部の存続のために生徒の悩みを手助けする事を生業としていて、綾香という女生徒がストーカー被害を相談してきて…!?
魔道具と言う設定で、かなり話は分かりやすくなります。丁寧な文章と相まって、心地よく読み進められます。
魔法×学園っていいですよね。僕は好きです。大好物です。そこにさらにサイコパスです。夢野久作やひぐらしとか好きだったので、当然大好物です。こう書くと、支離滅裂に聞こえるかもしれませんが、魔道具というルールがあり、近代的なので連想もしやすく、語り口も落ち着いていて、とても読みやすいです。推理小説的な要素があると感じており、さてはて、真実はと興味深く追っています。これからバトル展開などもあるそうなので、昔読んでいた『悪魔のミカタ』的な駆け引き+アクションに期待しています。
魔法とひと言でいってもどのようなものか、原理がハッキリと描写されている作品はあまりないかと思います。その点この作品はあえて「魔道具」というワンクッションを挟むことにより読者の頭にすんなりと入りやすくなっていると感じました。
学生らしい自然な会話と、緻密な所まで書かれた状況説明で、違和感なく読むことの出来る作品でした。様々な要素が組み合わさっていて、読み手の興味をそそると思います!