人の心が色として見えてしまう少年、芝山大河。そのために周囲に馴染めず孤独な思いを抱えた彼が、異世界レグルノーラへの案内人リサと出会うところから物語は始まります。大河の命を狙う刺客から逃れて異世界へと入り込んだ大河。そこで告げられた真実は、大河の実の父親はかつてレグルノーラを救った英雄であること。そして、父親は古代神教会から偽神と糾弾され幽閉の憂き目に遭い、母親も行方知れずであるという残酷なもの。
気弱な心に父親譲りの強大な素質を秘めた大河が、何を思い何を選んでいくのか。大河の命を狙う古代神教会。彼が進むのは父親がそうしたように和を目指す茨の道か、それとも怒りと争いの道か。まだ物語は始まったばかりですが、大きなテーマをどのように書ききるのか、楽しみです。