運命の二人。
二人は出会えるから互いに生きていられるのですね。
スケールが大きくて、長い夢を見て見ているようでした。
この文字数でこの壮大な物語をきちんとまとめあげる。いやもう、脱帽です。書いて頂いてありがとうございます。
この作品を読んで、どうして自分が大澤作品を好きなのか改めて納得しました。
わたしは小説家が生み出す美しいものが好きです。
その美しさが新しかったり、わたしの知らないものであれば楽しさも格別です。
この作品を読んで、また一つ不思議な形の美しさを知ることができました。
しかし、すごい壮大な話をコンパクトにまとめたな……
なんかいいですね。心地よいお話でした。
二つの要素の出会いを一万字内にスッキリ収めてあるので、読みやすく、かつ巧みでたのしめました。 アムルとハルワは互いに出会う機会が沢山ある、とは言ってもハルワの能力は本当に気まぐれでハルワの一生のうちに何度それが起きたのかで、アムルがハルワに出会った回数も決まってきそうな感じはあるものの、最後に救いもあるのがとても美しくまとまっていました。 信仰という言葉が無くとも、二人の関係性が互いを信じあって生まれる物という具合で、人の一生をこういう形で考えられたら死後も何百年という単位も慈しめるのだなと、まさに文の力の再発見。