[仮]黒翼《カラス》の問題児達の英雄譚

メタル発掘島

第0話 プロローグ

ある日、世界に突然現れた怪奇現象があった。

特効薬、そして治療がまったく出来ない病気、世界の様々な場所で起こる災害、生き物の突然死、世界の学者達は様々な方法で原因を探ったが、原因はわからなかった。

学者達は世界に協力を呼びかけたが、学者達は頭がおかしい者達と蔑まれ相手にしてもらえなかった。

しかし、それから学者達はいつかこの怪奇現象が世界を脅かすと判断し、学者達の身内の子や孤児の子ども達が世界を救う一筋の光になることを望み一つの手術を子ども達に行った。

その手術を異能人格者作成計画シーバースと呼んだ、そして手術の成功者達を異能人格者バースと呼んだ。

異能人格者バースの子ども達は各一人ずつに様々な力があった。

治癒から創造、攻撃的なものから防護ものまで様々な種類があった。

そしてその五年後、学者達が恐れていた事態にして予想していた通り、怪奇現象が世界を襲い始めた。

病気になっていた人達は黒い眼をして人を襲い、亡くなったはずの動物は化け物となり人々を襲い始めた。

世界で一斉に起こったこの事態に各国は早々に対処のあたったが、結果は虚しくもただ大勢の人々が亡くなっただけであった。

世界はこの非常事態を予想し対処方法を知っている学者達に助力を求めた。

そして、学者達の手術を各国の人々にも施し人類は徐々に形成を立て直して行った。

しかし、誰も予想していなかった事態が徐々に迫っていた。

ある国で、化け物となった四つん這いの動物を対処していた時に対処に成功したが、奇妙な異臭を放った死体があった。

死体から異臭がするのは奇妙だと思ったが、元は動物の死体から生まれた化け物だから大丈夫でだろうと思い死体と異臭を放置していると、後日、異臭のした現場から未確認の全長約20kmをも超える巨大な目と手足が12ずつある化け物が現れた。

その巨大な化け物に一つの国では対処が出来ないと感じた国は周辺の国に応援を助力し、化け物の対処にあたったが、結果は惨敗そして化け物の現れた国及び周辺の2国が犠牲になった。

そして、今の大人達の異能人格者バースでは対処が出来ないと確信し、世界は学者達が最高傑作と呼ばれる異能人格者バースの子ども達の助力を求めた。

「学者の皆様、お願いですあなたたちの力を貸してください!」

各国の代表が学者達に頭を下げた結果、学者達の最高傑作の異能人格者バースの助力を得る事に各国は成功した。

「君達が例の子達かな」

「そうですが」

「たったの8人…」

8人しかいない子ども達に同じ異能人格者バースの手術を受けた大人達は不満を隠しきれなかった。

そして、世界を現在最も脅かしている化け物の位置までたどり着いた瞬間、8人の子ども達は一斉に最高傑作と呼ばれるその能力を使い始めた。

たった数分で3つの国を滅ぼした化け物は大きな爆発と共に跡形も無く消滅した。

「…嘘だろ」

「あんな簡単に…」

その後、各国の代表と学者達は一つの組織を結成した。

世界異能人格者特別軍、そして武功を上げた者達に階級や地位を与え、そして学者達が初期に手術した子ども達は特務部隊の地位を貰った。

そして、化け物と呼んでいた言葉も怪物エインと名を変え危険度をレベル1~10と適正な判断を学者達と行い討伐を各部隊に依頼する事にした。

だが、3つの国を滅ぼした怪物エインを討伐した8人の子ども達はどこの部隊にも所属していなかった。

しかし、ある一つの世界には噂があった、どんな怪物エインでも数分で対処する伝説の特殊な部隊があると、世間ではその部隊の者達を黒翼カラスと呼んでいるのであった。


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