この作品の主人公は、文芸翻訳を仕事にしている女性。 彼女が恋人へあてた最後の手紙を書き残して、恋人と暮らした家を出ていくシー家を出ていくまで至る経緯が、透明感のある文体で淡々とつづられています。 読み終えた後に悲しくもどこか清清しい心地になる、珠玉の短編です。