短編の中でしっかりと悪役令嬢もののお約束を踏襲しながら、張れるだけの伏線を張り、回収しきる構成力。
ストーリーの展開や会話の中に含ませた世界観。
地政学、薬学的側面からの造詣の深い知識の数々。
それらをフル動員して描き出したのは、——エレナに対するメアリーの愛情。
読者として純粋に楽しめるのはもちろんのこと、伏線の張り方やミスリードの置き方など創作者として学べる点も数多くあります。
(悪役令嬢ものを知らない方でも楽しめます。実際私もあまり詳しくありませんので)
総合的に見て、老若男女・読み専・創作家どんな方でも楽しめる内容となっておりますので、ぜひご一読頂きたいと思います。