鹿爺館の秘密
ミステリーはいいですね。
私も一時期ミステリーばっかり呼んでいたせいでミステリーとわかった瞬間から、あらゆる線(犯人、トリックなど)を考えてしまうという悪い癖が付きました。
そのためこの「鹿爺館の秘密」においてもなにかあるだろう、あるだろうと考えながらついつい読んでいました。
しかし、この作品はミステリーとしてはリズムをずらしに来ていてとても新鮮でした。具体的にはかぐや姫、それも中学の古典で習った内容を出してきたところがとても効果的でした。
かぐや姫という名前は昔話として小さい頃から聞き馴染みのある名前ですが、竹取物語やその中で登場する五つの宝物についてはあまりなじみがありません。そのため、本来緊張感が漂うシーンのはずなのに竹取物語の要素が出てくることで、一旦記憶が中学生のころに引き戻されました。
すると、緊張感に緩急がつき最後すべての秘密が暴かれたとき、緩まった緊張の糸に大きな振動が加わりました。
宝物の説明も自然でよかったです。
あそこで地の文の単調な感じが長く続くとせっかくの緊張も解けてしまいますから。そこもとても上手く仕上がっていたと思います。
ネコパンチ♡
カクヨムバトル24時用 殴る拳 ネコイル (猫頭鷹と海豚🦉&🐬) @Stupid_my_Life
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