この手があったかああ「だから自分語りはやめられない」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054934810519/episodes/1177354054934811444
わたしも似た題材を考えたことがありまして。人斬りの刀が巡りめぐって所蔵されることになり、たまたま手に取った学芸員さんにとりついて人斬りの刀として現代に蘇るのですが、その学芸員さんに「そうか。斬ってきたのか。たいへんでしたね。どうぞ私の身体をお使いください」と言われて、刀なのに共感されて切なくなってしまうっていう話だったんですけども。直後に刀剣が乱舞なブームが発生しまして見事にわたしのなかでお蔵入りとなりました。なつかしい。
というわたしの話をなぜしたかというと、正直、本当に「この手があったんですか…この手法はすごい…」ってなったからです。刀が喋るという基本的でありがちなテーマ(わたしも挑戦したテーマ)に対して「お喋り」という性格付け、「博物館そのものを作品視点での職場」と捉える場面調整力。素晴らしすぎます。
まず、タイトルからの連想度と解像度を適度に抑えてあって、その上でさらに「職場です」というフレーズを付け加えた上で古風な情景筆致から一気に最後まで読ませる読み口の速度と成立させる器用さと、そして何より前半の仕込みが会話文でカチッとはまってくる快感。最高です。
いきなり500文字以上でほめちぎっちゃったんですがごめんなさい最初は軽くほめちぎるべきですよねごめんなさい最高の作品でした。最高すぎました。
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