第16話

階段を下りてから三日たった。

俺は今第25階層にいる。


俺は今とてつもなく困ってる。


なんでかって?


辺り一面海なのよ……


冗談だろって?


本当だよもう俺がいる所から十歩ほど歩いたら海なんだよ。

それにこのダンジョンは、結構広い部類なのよ。


階段探すのも一苦労なのに海って鬼畜過ぎやしませんかね。

息続かないし、あの中で魔物に襲われたら一溜りない。

剣すら振れない状況でどうやって戦えと……。


「……これは流石に……ユニーク水中生活を獲得してください。」


この言葉を待ってたのだ!


「よっしゃー! ユニークスキル水中生活を獲得!」


『スキル水中生活を獲得しました。

効果は以下の通りです。

水中で地上と同じ様に行動できる。』


一見地味なこのスキルは、海みたいなステージではとてつもなく活躍するし、普通に考えて水中でも同じ様に行動できるっていうのは結構すごいことなのだ。

例えば、水で剣速が鈍らないし、水の中で炎系の魔法も使用可能という訳だ。


「それでは行きますか!」


俺はそういいながら、恐る恐る水に入る。

いくらスキルがある言っても怖い物は怖いのだ。


中に入って実感するが、このスキルやばい。

地上と同じ位……いやむしろそれより快適だ。


走ろうと思えば自由に走れるし、水中に留まることも、降りたい時に降りて上がりたい時に上がれるという飛行感があった。


俺は試しに剣を振る。


「うん問題ないね。それに息もしなくていいみたい。」


事実俺はさっきからずっと息を吸ってるが、水が詰まったり息苦しくなたっりもしてない。


「フレイム」


俺は手に炎を出現させる。


「うん問題ないね。」


普通ならすぐに消える炎もユニークスキルがあれば問題なく使える。


「それじゃあ行こうか。」


しばらくすると、モンスターが現れた。


「鑑定」


ボーンフィッシュ


種族魚類 レベル1

HP1000 MP500


力300 速さ400 防御力500 魔法防御力100


スキル

水中呼吸レベル8 水中移動レベル9 水魔法レベル8 魔力操作レベル5 炎耐性1

水中高速移動レベル3




ボーンフィッシュは名前通り骨しかない魚だった。

だが普通の魚とは圧倒的にサイズが違った。

体長は3メートルはありそうなほど大きかった。


「へえ炎耐性なんて初めてみた。暴風竜の咆哮」


俺の手から、巨大な風の渦が現る。渦は水を巻き込み、ボーンフィッシュにぶつかった。


ぶつかった瞬間ボーンフィッシュは骨がばらばらになった。


『スキル炎耐性レベル1を獲得しました。』

『スキル水中高速移動レベル3を獲得しました。』

『スキル魔力操作レベル5を獲得しました。』

『スキル魔力操作レベル5をスキル魔法操作レベル1に消費統合しました。』

『スキル水中呼吸レベル8を獲得しました。』

『スキル水中移動レベル9をスキル水中活動レベル1に消費統合しました。』

『スキルポイント1獲得しました。』


「それじゃあたぶんボスも水の中に現れるからスキルレベル上げ、しますか!」


そう言い、俺は水の中を駆け巡る。


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俺だけ使えるスキルポイント使って世界最強! カクヨムバトル24時 seirei @seirei0203

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