このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(170文字)
何かを始めた動機が打算的だったりすると「どうしてそれを始めたの?」と訊かれたときに、ドキリとしたりしませんか?それで罪悪感さえ感じてしまうことも……そういう感情に決着をつける為の一つの答えをくれる物語です☆主人公みたいに考えられるようになったら、心が楽になるかも!?
主人公は高校の軽音部でギターを担当しています。お目当ては、ベース担当の藤崎さん。きゃわいい。しかも部員はたったふたり。これはチャンス!なのに練習に身が入りません。音楽好きでもないのに不純な動機でやっていて藤崎さんには向上心の塊みたいに思われていて痛い、心が痛い、うしろめたすぎる。というわけ。ああ、ピュアピュア。教えてしんぜよう、バンドやっているやつなんて全員モテたくてやってるんだぜ!そんなピュアピュア男子がもんもんとしているお話でした。本当か?
好きな人の気を惹きたい、モテたい、カッコよく見られたい。けれど長く続けてるんだから偉いもんだと私は思うのです。自分の技量のなさに悩んだり、好きな人の好きな人の方が上手かったり色々前途多難ですが、頑張れ啓太!
作者様人気のシリーズ初恋と幽霊のifです。同題異話の作品でもあります。元々音楽が好きで始めた訳じゃない軽音楽部。切ない三角関係がいいです。メッセージ性のあるお話でした。
現在掲載中の3話まで読ませていただきました。文章のつくりがきちんとしていて、それでいて登場人物たちの感情がしっかり描かれていてとても読みやすかったです。個人的には和彦君のナイスアシストの行方が気になります。