ハイジのブランコ
遠く見える緑の草原に
天から降りる一筋の線
スキップで近づくとそれは二筋のロープ
一枚の板が空中に浮いていた
見上げるとロープは
青空にどこまでも続いていた
天空からぶら下がる木製の板
これはもしかして ハイジのブランコ
アニメ「アルプスの少女ハイジ」の
オープニングを思い浮かべた
偶然にもわたしは赤いワンピースを着ていた
ブランコの椅子に座ってみた
わたしが空中に浮いている
不思議な感覚だった
ブランコに乗って
大きく揺れる自分の姿を想像した
空まで上がると青い鳥と
ものすごい勢いで風を切り
空に飛び出す自分の姿を想像した
スカートが全開になるのを心配した
でもよかった
だってハイジのブランコだから
雲まで届いて空気が薄くなるのを心配した
でもよかった
だってハイジのブランコだから
一度揺れてみよう
わたしは足に力を込めて
ブランコをこぎ出した
しかし木製の板がその場で
うねうね動くだけで全く揺れなかった
ロープが長すぎる
何度試みても
その場でただうねうね動くだけたった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます