第11話

ついに9月になった。


気温が低い日もでてきた。


街のひまわりは肩を落として落ち込んでいる。


あいつはまだ燦然と咲いていた。

枯れるということを知らなかった。


一際強い風が吹いた。

乾いた涼しい風だった。


太陽が雲に隠れた。


蝉の声がひとつ消えた。

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ひまわりと過ごした夏 ひまわりの赤の他人さん @himawari_mc

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