デンバー攻防戦

 1977年6月20日 デンバー近郊 デンバー侵攻総司令部

 「さてと、合衆国も残すのこの町のみ。それ故に激しい抵抗が予想されるであろう。そこで今回はしっかりと作戦を練っていこうと思う。まず、戦力比は以下の通りだ。」

 

 フランス軍

 150万

 イギリス軍

 80万

 スペイン軍

 100万

 中国軍

 300万

 日本軍

 90万

 その他

 60万


 アメリカ正規軍

 120万

 民兵

 280万


 「正直に言って、普通に真正面でやりあっては突破はできない。また、彼らの防空陣地もかなり固いため、空からの突破も難しい。そこで、西部方面を『わざと』空ける。」


 「しかし、敵はそこの隙間から反攻をするのでは…」


 「大丈夫だ。南北に簡易ながら要塞線を引いている。そこで防衛すれば守れるはずだ。」


 「でも、何のために西部を開ける必要があるんですか?」


 「砲兵部隊だ。」


 「はい?」


 「砲兵部隊40万を全てロッキー山脈に集めろ。」


 6月23日 ロッキー山脈 砲兵部隊陣地

 「敵の様子は?」


 「はい。敵は我々が西方からいなくなったのを察知したのかそこ一帯の再占領を始めています。」

 

 「そうか。それでは、砲撃の準備をしろ。一斉に放つ。」


 「正気ですか!?ここにある4万基全てを一度に斉射するとなると土煙が…」


 「真下に作った緊急避難所に隠れればいいだろ。」

 

 「…分かりました。それでは、みなさん。射撃の用意を…」


 「総員てぇー!」


 ズドン

 ズドン

 ズドン


 デンバー第一防衛ライン


 「ん?」


 「どうした?」


 「いや、なんかロッキー山脈の方からなんか音がするんだよな。」


 「気のせいじゃないか?」


 「うーん、そうk」


 ドカーン


 「何だ!?」


 「南の方からだぞ!!」


 ドカーン


 「また!?」


 「工兵、至急修理を!!」


 この一斉射撃で第一防衛ラインの西部はほとんど破壊され、爆発に巻き込まれた20万人が死亡した。また、一斉射撃の直後、デンバー攻略部隊が一斉攻勢を開始。突出していたアメリカ軍は押しつぶされるような形で殲滅された。攻略部隊は砲兵が開けた穴から一斉に浸透。防衛ラインに立て籠もる90万人を捕虜にした。攻略部隊は無傷の防衛ラインから次の防衛ラインへの攻撃を実行。それと同時に部隊を一斉に突撃させ、第二・第三も突破。その後、7月2日に臨時司令部の置かれているコロラド州会議事堂に突入した攻略部隊は残存する敵兵を白兵戦で倒し、そこにいたフォード大統領を捕らえた。その後、フォード大統領はラジオ放送で合衆国の降伏を宣言。それと共にレジスタンスの活動は休止。4日に合衆国は正式に降伏した。

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