最後の戦い
アメリカ本土上陸作戦
1978年1月15日 アメリカ ロサンゼルス軍港 水兵休憩室
「はあ。今日もやることがないなあ…」
「戦時中に楽しみが制限されることは普通だけど、まさかここまで長引くとはねえ…」
「まあ、後は政府がうまいこと交渉をまとめてくれればいいけどねえ…」
雑談をしている彼らにアラームが鳴り響く。
ウーウー
「何だ?警報か?」
「ザザ緊急事態発生。緊急事態発生。近海に敵海軍が出現。直ちに撃破せよ。繰り返す…ザザ」
「ヤバいな。もう奴らは我々を攻撃できるのか…」
「取り敢えず、迎撃するぞ!急いで着替えろ!」
同日 アメリカ近海
チュドーン
「戦艦ミズーリ大破!戦闘不能です!」
「クソッ!敵海軍の攻撃が激しすぎる!空母部隊は何をやっている!早く艦載機を出せ!!」
「それが…敵の攻撃によって艦載機の離陸が不可能とのこと…」
「…!大変です!エンジンに敵魚雷が着弾!航行不能です!」
「仕方ない…全員、現時点をもって戦闘を中止!緊急用ボートに移れ!」
この海戦でアメリカ太平洋艦隊はほぼ壊滅。さらに、漁夫の利を得ようとハワイやメキシコ・キューバがアメリカに宣戦布告し、戦線はさらに広がった。また、大西洋でも同様の状況であった。
ピュー
ドカン
「空母ヨークタウン、轟沈しました!!」
「コミーめ、やってくれたな!!こうなったら最後の攻撃だ!!全艦、敵艦隊に向けて突撃せよ!!」
「無茶です!ここは退却するのがよいかと…」
「敵に散々やられて何の戦果も上げずにおとなしく逃げろというのか!?そんなのは認められん!!」
「そうですか。それでは、私は他の者たちと一緒に本土へ戻ります。」
「フン!臆病者が。さてと、邪魔者もいなくなった。いいか、お前ら!奴らに復讐する!突撃開始!!」
フランス軍 艦船
「…!敵艦隊こちらに向かって突撃してきています!」
「何だと!奴らは死にたいのか!?」
「まずいぞ!戦闘にブルゴーニュがいる!直ちに連絡をt」
「申し上げます!巡洋艦ブルゴーニュが轟沈しました!」
「クソッ!何としてでも奴らを沈めろ!!」
「全艦、一斉斉射用意!てぇー!」
ズドンズドン
「レーダーに反応なし。敵艦隊、全滅しました。」
「そうか。よくやった。」
この二つの開戦でアメリカ海軍は完全に壊滅。その後、上海条約機構軍がカリフォルニアに、第五インターナショナル軍がニューファンドランドに上陸し、アメリカ本土戦が始まった。
サンフランシスコ ゴールデンゲートブリッジ
「撃て撃て!ここだけは死守せよ!」
「しかし、もう弾切れで…」
「補給係は何をしている!」
「それが…弾薬の集積所が砲撃によって焼き払われたみたいで…」
「チッ!ちゃんと隠しておけばいいものを…!」
「ん?本部より連絡。現時刻をもってサンフランシスコを放棄せよ。と。」
「…全軍、退却開始。」
サンフランシスコの戦いでアメリカは軍民合わせて40万人が犠牲になった。また、市街地はほとんどが破壊しつくされ、そこがサンフランシスコだということを示すものは崩れかけのゴールデンゲートブリッジのみとなった。
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