中東戦争-前

 1975年5月17日 中国占領下シンガポール

 「我々は現在、ドイツと戦争中の第五インターナショナルを支援するために、中東のドイツ領へ侵攻する。既にエチオピアが上海条約機構への加盟を表明している。」

 「スエズ運河はどうする?」

 「ナイル連邦に協力を要請する。現在、ナイル連邦は反独政権だ。ドイツの敵である我々には手を貸すだろう。また、ペルシャ湾方面も既にイランがドイツに宣戦布告し、ドバイを占領している。アブダビ陥落も時間の問題だ。」

 「派兵する師団は?」

 「中国から28個師団、第2・3艦隊が、韓国から5個旅団、巡洋艦「釜山」及び「仁川」、駆逐艦15隻が、日本から10個大隊、第1・4水雷戦隊が、その他5個師団規模と1個艦隊級の艦船が参加する予定です。」

 「それではこの作戦の実行の是非をとる。……反対意見は無いようですね。それでは、中東への侵攻を開始せよ。」

 

 1975年5月20日 アラビア海

 中国海軍駆逐艦「深セン」艦長視点

 俺たちはドイツの中東領土を攻撃するためにここ、アラビア海を通っている。しかし、途中でドイツ海軍が攻撃を仕掛けてきた。戦力比は大体こんな感じだ。

 

 ドイツ海軍

 戦艦「ビスマルクⅡ」

 巡洋艦6隻~10隻

 駆逐艦少なくとも20隻以上

 

 【S.T.O側】

 中国海軍

 空母「遼寧」「山東」

 戦艦「曹操」「諸葛亮」他

 巡洋艦「済南」「武漢」他

 駆逐艦「深セン」「威海」他

 

 日本海軍

 巡洋艦「阿蘇」「御嶽」他

 駆逐艦「金沢」「室蘭」他

 

 韓国海軍

 巡洋艦「釜山」「仁川」

 駆逐艦「済州」「鬱陵」他

 

 その他

 戦艦2隻、巡洋艦5隻、駆逐艦10隻

 

 「うーん、どう考えてもこっち側が優勢だ。とっとと終わらせて、上陸させるz」

 ドカーン

 突然、爆発音がした。

 「何だ!?今の爆発は!?」

 「申し上げます!敵艦隊の攻撃がベトナム海軍の巡洋艦「フエ」に着弾!轟沈こそしませんでしたが、大破し、戦線を離脱しました!」

「いったい、何故…」

「恐らく、ドイツ軍の新兵器「レーザー砲」によるものでしょう。」

「何としてでも避けろ!そして、隙をついて攻撃しろ!」

 

3時間後……

 

我々は海軍の三分の一を失いながらも、何とか海戦に勝つことが出来た。そして、撃沈させた敵船からレーザー砲を5つ鹵獲。1つは研究のために本国へ送り、残りは陸軍に使わせる。

 

1975年5月22日

上陸に成功したS.T.O部隊はドイツ領を占領していった。

「こちら、A部隊。アデンの占領に成功。」

「そうか。それではそのまま東進しろ。」

「了解!」

「こちら、B部隊 。エチオピア陸軍と協力してジブチを攻撃している。」

「早くしろ。この作戦は50日以内で終わらせなければならない。」

「はっ!」

「敵防衛戦を突破!」

様々な報告がされていく。

その後、ソマリアがS.T.Oに加盟し、ドイツに宣戦布告。ソマリアとの国境に軍を配置していなかったドイツ軍は一瞬で壊滅。また、ペルシャ湾のドイツ領もイランが占領し、ドイツ中東方面軍は壊滅した。残りはスエズ。しかし、そこは要塞化されており、攻略は困難だ。しかし、S.T.O側もある新兵器を発明していた…

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