その日
WW3開戦
1973年11月7日、フランス・コミューンがフランドル共和国に対してダンケルクの割譲を要求した。フランドル側はこれを拒絶し、ドイツに助けを求めた。ドイツはフランドルに加え、ルクセンブルク連邦、ロレーヌ連合に独立保障を掛けた。まだ対独戦の準備ができていなかったフランスは大規模な軍拡を開始。これを警戒したドイツは同盟国オランダ社会共和国を含むライン川沿いに大規模な要塞線「ヒトラー線」の建設を急ピッチで開始。また、独立保障した三カ国に駐屯許可を出してもらい、開戦と同時に三カ国の領土からフランスを約30年前と同じように蹂躙する計画も捻出した。こうして、両国は戦争準備をしていくことになる。そして、その日はやってくる。
1974年3月28日、フランス・コミューンがフランドルに宣戦布告。独立保障をしていたドイツがフランスに宣戦すると、同盟国のイギリス連合、スペイン社会主義共和国がドイツに宣戦布告。また、ハンガリーやスロバキアなどの同盟国もドイツ側に立って参戦。しかし、ルクセンブルクとロレーヌは参戦を拒否し、ドイツ軍の仏本土侵攻計画を没にした。しかし、どちらにせよ第三次世界大戦が始まったことには変わりはない。フランス軍はドイツよりも弱いオランダを撃破して、ヒトラー線を突破する計画を実行した。その為には邪魔なフランドルをさっさと片付けなければならない。フランス軍はフランドル国境の軍に一斉攻勢をかけるように指示。実戦経験が無く、戦術も未熟なフランドル軍は各地で包囲され、そして、殲滅された。
ダンケルクではイギリス連合の軍艦によって海上封鎖され、また、昼夜を問わない攻撃にダンケルクに取り残されたフランドル軍は壊滅した。また、シャルルロアでは北進した東西のフランス軍に挟撃され、防衛部隊の半数が戦死。ドイツの援軍部隊もろともフランス軍の弾丸の餌食となった。シャルルロア占領で首都ブリュッセルへの道が開けたフランス軍は4月30日、進撃を開始。しかし、この頃にはドイツ軍の主力部隊の援軍が到着していき、戦線は早くも膠着し始めた。
1974年5月15日 フランドル領ブルージュ
ドドドドドドドドド
「グワァ!」
ブルージュはフランスの苦戦を知ったイギリス連合が上陸作戦を仕掛け、激しい攻防戦が行われていた。
「ブルージュ駅を占領!」
「了解。そのまま中心部へ向かってくれ。」
フランドル軍はブルージュに少ない兵力しか置いていなかったため、僅か数時間でブルージュのほとんどを占領。フランドル軍はその後も抵抗を続けたが立てこもるブルージュ市役所をイギリス軍が爆破。また、5月17日にはブルージュ上陸部隊とフランス軍が合流。その一週間後に両軍はブルージュとブリュッセルの中間に位置するヘントを占領した。そして、6月2日、ブリュッセル攻防戦が開始された。
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