二九 日本を産んだ神様! イザナギとイザナミ 前編

 最後の独神である豊雲野神が現れたあと、男女五組の神々が現れます。

 そのペアの中にあの有名な伊邪那岐神いざなぎのかみ伊邪那美神いざなみのかみがいます。


 五組の神様達をさらっと解説します。


宇比地邇神うじにのかみ♂、須比智邇神すひづにのかみ


角杙神つぬぐいのかみ♂、活杙神いくぐいのかみ


意富斗能地神おおとのづのかみ♂、大斗乃弁神おおとのべのかみ


淤母蛇琉神おもだるのかみ♂、阿夜詞志古泥神あやかしこねのかみ


 そして最後に現れたのがイザナギとイザナミす。



【合体して日本列島を産んだ!?】

 地上を整える事を任命されたイザナギとイザナミは、地上に降りてまぐわいの儀式をする事になりました。

 まぐわいの儀式っていうのは男女が合体する事ですね。

 具体的に言うと、性的なコンテンツとなりBANされかねないので、どういう事かはご想像にお任せします。


 女のイザナミは「私の穴を塞いでください」と言って、男のイザナギを誘いました。

 女性から誘うとは、肉食系女子なのかもしれませんねw


 しかしイザナミが肉食系なのが災いし、生まれた子供は蛭子神ひるこがみという、骨のない不完全な神様でした。

 国産みが上手くいかないので二神が、天にアドバイスを求めると「ナンパは男から声をかけるのものだよ」と、俗ぽい答えが返ってきました。

 

 そしてアドバイスに従うイザナミは無事、元気な子供達を産みます。

 この時産まれたのが、私たち日本人が住む日本列島なのです。


 これが日本神話において重要な出来事の『国産み』です。

 ちなみに沖縄と北海道はイザナミが産んだ子供に含まれていません。なぜ含まれていないのかと言うと、昔は沖縄と北海道は日本に属してなかったからです。


 日本列島を産んだ後、イザナギとイザナミは夫婦として協力しながら、風や植物の神といった様々な自然を司る神々を産む、『神産み』行います。

 しかし、火の神である火を司る火之迦具土神ひのかぐずちのかみを生んだとき、イザナミは産道を火傷してしまい、それが原因で死んでしまいました(これはタケミカヅチの時にもお話しましたね)。


 愛する妻を失ったイザナギは、寂しさのあまり死者の国である黄泉の国へと向かいます。

 しかし、黄泉の国にいたイザナミはゾンビのように醜い姿をしていました。

 その姿に驚いたイザナギは黄泉の国から逃げていき、二神は別れる事になります。

 日本で初めて結婚したイザナギとイザナミですが、最初に離婚した夫婦でもあります。


 その後、イザナギは黄泉の国で受けた穢れを落とすため、海に入り禊を行うのですが、脱いだ衣類や、身体から流れ出た穢れ、また身体を洗う時に浸かった水から、様々な神様が生まれます(以前、お話した住吉三神もこの時生まれました)


そして最後に顔を洗った時にアマテラス、ツキヨミ、スサノオを産んだとされています。

 サッと流してきましたが、イザナギとイザナミの神話はこちらに詳しく書いてあります↓ 

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891983864/episodes/1177354054892239155



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