二八 引きこもるのはもう当たり前!? 国之常立神と豊雲野神

 今まで性別のない神様ばかり現れていたので、とても健全な世界でした。

 しかし、日本神話というのはナンパをしたり、出会って即ベッドインしたりする俗っぽい世界なので、男と女が別れた神々が生まれた事によって、エロい方向へとむかっていきます。


 さて今回お話する神世七代かみよななよというのは二神の独神と、男女5組の神様の総称です。

 この神世七代の中には、アマテラスの親となるイザナギとイザナミも含まれます。

 

 では最後の独神とも言える、国之常立神くにのとこたちのかみ豊雲野神とよくものかみを見ていきましょう!



【引きこもるのはもうデフォルト!? 最後の独神達】

 国之常立神くにのとこたちのかみの名前には“国”という文字が入っているので、国土を表し、常は永遠を表しています。

 つまり、国の土地を守る神様です。

 天の世界の永遠を守るアメノトコタチとは対になる存在ですね。


 そして、最後の独神として登場したのが、トヨクモです。


 呼んで字の如く、雲を神格化させた神様です。

 そして雲には、色んな意味があります。

 雲と言われてパッと思い付くのは、雨ですね。つまり「野に雨がふり、豊かさを与える」を表しており、農業の神様という事です。

 わかりやすくて、解説する方もたすかります( ´∀`)♪


 ですが、他にも「雲」には「煙」という意味も含まれており、これには食べ物を煮炊きする時に上がる煙、製鉄する際に上がる煙を表しているとされ、豊雲野神は農業の神様でありながら、繁栄の象徴する神様ともいえます。


 印籠を見せたら悪代官がひれふした。

 食パンをくわえた女の子とぶつかった。

 トラックに轢かれたら異世界に転生した。

 こんなテンプレ展開のように、クニノトコタチとトヨクモも登場してすぐに、引き込もってしまい、以降日本神話は登場しません。

 もしかして、恥ずかしがり屋さんなのかもしれませんね。


 今までが原初の神々の中でも、特別な独神の紹介でした。

 ここから男女の差をもった神様が現れるので、日本神話は皆さんお待ちかね、エロエロな方に向かっていくんですよね (*>∀<*)


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