二七 すぐに引きこもった神様! 宇摩志阿斯訶備比古遅神と天之常立神

【超マイナー! だけど、重要な神様】

 さて、造化三神が現れたので、いよいよ別天津神ことあまつかみの登場です。

 尤も、先にお話した造化三神も別天津神に属するのですが、ややこしくなるので最後にまとめますね


 別天津神のみに属する神様は造化三神の後に登場した二神であり、この神々も性別のない独神です。


 別天津神で最初に登場したのは、私が最も苦手な神様です。

 なんで苦手なのかというと、名前がややこしくてテキストに上げるのが大変だからです(´Д`|||) 


 その名も宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかぎひこぢのかみ。テキストに上げるのが大変なので、私はWikipediaの記事からコピペしました。

 何も見ないで書けたら、そうとうな神様通だといえます。



【宇摩志阿斯訶備比古遅神の活躍】

 さて、この宇摩志阿斯訶備比古遅神を初めて知った、という方も多いんじゃないでしょうか。

 名前が難しいというのもありますが、ちょくちょく姿を見せるタカミムスビやカミムスヒとは違い、アメノミナカヌシと同じく登場してすぐ姿を隠しました。

 登場して以降全く姿を見せないので、全然目立たない神様です。


 それでは謎多き宇摩志阿斯訶備比古遅神の神話を見ていきましょう!


 アメノミナカヌシ、タカミムスビ、カミムスヒら造化三神が登場した後、地上と高天原が出来るのですが、地上は固まっていなくて、ぶよぶよとしていました。

 そこへあしの芽が勢いよく成長するかのように現れたのが、生き物に生命力を与える宇摩志阿斯訶備比古遅神だったのです。


 宇摩志阿斯訶備比古遅神の神話はこれだけですが、この神様の登場によって、ぶよぶよした地上は固まり、動物や植物が育つ環境を整えてくれたのです。


 宇摩志阿斯訶備比古遅神は生物が暮らしやすい環境を整えてくれたので、生命力を神格化した神様といえます。


 さて、宇摩志阿斯訶備比古遅神のお話はここまでです。

 神話での活躍や記述が少なくて、あまり書く事がありません。なのでこのまま最後の別天津神である、天之常立神あめのとこたちのかみのお話もします!



【すぐに引きこもっちゃった神様】

 アメノトコタチは別天津神の最後の神様として登場した神様です。宇摩志阿斯訶備比古遅神が地上を固めた神様なら、アメノトコタチは高天原を神々が暮らしやすいように固めました。

 なぜならアメノトコタチは天の永遠を守る神様だからです……以上です。

  

 え、アメノトコタチの紹介はこれだけなのか? ですって? そうです。アメノトコタチのお話はこれだけです。


 宇摩志阿斯訶備比古遅神とアメノトコタチに関しては、本当に書く事がありません。

 登場して以降すぐに引き込もって姿を見せないし、子供もいません。

 それはアメノミナカヌシと同じですが、アメノミナカヌシのように、特殊な信仰の広がりかたをした訳でもありません。


 しかし、今まで紹介した五神によって天地が別れ、世界創造が成し遂げられました。

 姿がハッキリとせず、神話での活躍が少ない神様もいますが、ここまで紹介してきた五神は、とても神秘的で特別な神様という事がわかってくれたかと思います。



 最後に五神の分類をまとめておきます。


造化三神に属する神様

天之御中主神あめのみなかぬしのかみ

高御産巣日神たかみむすひのかみ

神産巣日神かみむすひのかみ


別天津神に属する神様

・天之御中主神

・高御産巣日神

・神産巣日神

宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかぎひこぢのかみ

天之常立神あめのとこたちのかみ



 この後に登場する神代七代の登場によって、男女の性別を持った神様達が現れ、日本神話はエロエロな方向に向かっていきます。

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