第二章 原初の神々

二三 原点にして頂点の神様! 天之御中主神 前編

造化三神ぞうかさんしんの登場】

 日本神話における世界の始まりというのは、最初天と地、光と闇は全て混ざりあった状態からスタートします。

 そんな混沌した所に天之御中主神あめのみなかぬしのかみ高御産巣日神たかみむすひのかみ神産巣日神かみむすひのかみという造化三神ぞうかさんしんと呼ばれる神様達が出現した事により、世界が出来ました。

 この出来事を日本神話では天地開闢てんちかいびゃくといいます。


 この神話に関しては詳しくはこちらをご覧ください↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891983864/episodes/1177354054892205731



 さて、今からお話していく神々には、性別がありません。一応、行動や性質から、男っぽい、女っぽい、と言われたりしますが、基本男女の区別はありません。

 このような性別のない神様を独神ひとりがみといいます。


 さて、第2章はイザナギとイザナミが日本を造るよりも前に活躍した、原初の神様達を登場した順番にご紹介していきます。


 

【至高の神様! アメノミナカヌシ】

 アメノミナカヌシは日本神話において、この世界で一番最初に現れた神様です。冒頭でもお話したように世界は最初、全てが混ざりあった混沌とした場所でした。

 そこへアメノミナカヌシが登場した事により、天と地が別れます。


 また、一番最初に登場したという事もあり、アメノミナカヌシは全ての原点であり、アマテラスより位の高い至高の神という説もあります。


 さて、アメノミナカヌシの登場によって世界が始まったので、この神様の正体はビッグバンそのものという人もいます。

 しかし、昔の人がビックバンという現象がわかるはずもないので、学術的観点からいくとアメノミナカヌシは天の中心、つまり北極星を神格化させた神様なのではという意見もあります。


 さて、全ての始まりでありなので、至高の神と呼ばれたアメノミナカヌシは、さぞかし凄い事をしたのだろうと思いきや「イザナギくんとイザナギちゃん、地上を整えてきて、たのんだよ」と指示しただけで、なーんもしていませんw


 登場して以降すぐに高天原の奥に姿を隠してしまいます。

 こんな感じですぐ引き込もってしまい、神話でもあまり活躍しないので、あまり一般的に知られている神様ではありません。

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