二十、日本を建国した神武天皇とは!? 前編

【日本を創った伝説の人物】

 前回お話した通り、ウガヤフキアエズとタマヨリヒメの間に生まれた子供が、初代天皇である神武天皇となる神倭伊波礼毘古命かむやまといわれびこのみことです。


 カムヤマトはアマテラスから、5代後の子孫に当たります。


 カムヤマトは九州の日向の国(現在の宮崎県)から東へ移動し、大和の国(現在の奈良県)で天皇に即位して、日本を建国したと言われていますが、実在したかどうかわかりません。

 伝説上の人物と言うより、神話の世界の神様と言った方がいいかもしれませんね。


 今回はカムヤマトについてお話していきますが、わかりやすくするために神武天皇で統一してお話していきたいと思います。



【神武天皇の大移動】

 神武天皇は日向の国で、兄の五瀬命いつせのみことと一緒に国を統治していました。

「日向ってはしっこすぎない? 九州じゃなくてもっと治めやすい国の真ん中に行こうよ」

 という事で、東の方角へ移動する事にしました。この出来事が『神武東征じんむとうせい』と言います。

 

 さっそく神武天皇とイツセは船を造り、日向国から出航しました。


 航海は順調で何事もなく九州から関西へと到着しました。そして大阪から陸路を通り、奈良県へと入ろうとしたのです。

 しかし、那賀須泥毘古ながすねびこという男と、その軍団に襲撃されてしまいました。

 戦闘の中、敵が放った矢がイツセに当たり、撤退を余儀なくされます。更にイツセは亡くなってしまいます。


 こうして兄を失った神武天皇は紀伊半島を船で迂回し、和歌山県側から上陸し奈良県へ向かいました。


 神武天皇とその一行が道を進んでいると、突然大きな熊が現れました。

 戦闘体勢をとる神武天皇でしたが、熊はすぐに逃げていきました。

「出現してすぐに逃げるなんて、はぐれメタル的な奴か?」

 神武天皇がそう思っていると、神武天皇と従者の意識がだんだん遠退いていきました。

 熊の正体は山に住む邪神で、神武天皇達は邪悪な霊力にやられてしまったのです。


 神武天皇絶体絶命にピンチが訪れます。しかし、近づいてくる一人の男がいました。

 その男の名前は高倉下たかくらじと言って、一本の剣を持っていました。

 その剣は強力な霊力を持っていて、神武天皇の意識を奪った邪悪な霊力を打ち消したのです。

 目を覚ました神武天皇は、高倉下に事情を聞きました。

 すると高倉下はアマテラスと高御産巣日神たかみむすびのかみが、タケミカヅチを呼び出している夢を見たのです。


 この高倉下の持ってきた剣こそがタケミカヅチの時にお話した神剣、布都御魂剣ふつのみたまのつるぎだったのです。


 布都御魂剣の剣を手にいれた神武天皇の攻撃力はカンストしました。

 さらに天からナビゲーターとして、三本脚のカラスがやってきます。このカラスは八咫鳥やたがらすと言います。

 ヤタガラスの導きのおかげで、神武天皇は悪霊や荒神がいる危険な地帯を避ける事ができました。


 そして、ついに大和の地に入る事が出来たのです。

 しかし、そこで待ち受けていたのは、兄の命を奪った那賀須泥毘古ながすねびこでした。

 神武天皇は宿敵と言える那賀須泥毘古を倒し、橿原宮かしわらみやという宮殿を建て、そこで初代天皇として即位しました。

 そして後の皇室となる大和朝廷を立ち上げたのが、紀元前660年2月11日の出来事と言われています。


 そう2月11日と言えば、建国記念の日ですね。


 そして、伊須気余理姫神いすけよりひめのかみという女神と結婚しました。


 神武天皇の活躍はここに詳しく書いてあります。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891983864/episodes/1177354054892882506

 是非読んでみてください。

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