三、神秘的な三姉妹 宗像三女神 前編

【三姉妹の女神達】

 広島県は宮島にある厳島神社いつくしまじんじゃは、世界遺産にも登録されているので有名ですね。

 この厳島神社の主祭神が、今回お話する宗像三女神むなかたさんじょしんです。

 

 宗像三女神は、長女の田心姫神たごりひめのかみ、次女の湍津姫神たずきひめのかみ、三女の市杵島姫神いちきしまひめのかみからなる、三姉妹の神様の総称です。

 彼女達の別名は道主貴みちぬしのむちと言い、『道』という字が入っているので、道を守る、つまり交通安全を司る神様です。


 では、この三姉妹の女神達がどのように生まれたのか見ていきましょう。



【宗像三女神の誕生】

 事の始まりはスサノオがヤマタノオロチを倒すよりも前。

 スサノオは父親の言う事を聞かず泣きわめいていたので、ついに地上へと追放される事になりました。

 

 スサノオは地上に行く前に、姉のアマテラスに別れの挨拶をしておこうと思い、彼女の元へ行きました。

 しかしアマテラスはスサノオが攻めてきたのだと勘違いして、弓と剣を持って、迎え撃とうとします(この姉弟は仲が悪いですね……)。


 スサノオは身の潔白を証明する為に、誓約うけいを持ちかけました。

 誓約というのは、占いの良し悪しで、物事の判断や勝敗を決める行為です(例えばおみくじの結果がよかった方が勝ち、みたいな感じですね)。

 この時、スサノオはアマテラスに自分の剣を差し出し、井戸水で洗い、噛み砕いて息を吹きかけると、生まれたのがこの三姉妹です。


 つまりスサノオの持ち物と、アマテラスの息から生まれた神様といえます。


 アマテラスとスサノオの勝負はどうなかったのかというと……この神話はこちらに詳しく書いてありますので、よかったらご覧ください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891983864/episodes/1177354054892238077



 さてスサノオの剣から生まれた宗像三女神は、古代からとても神秘的な信仰を残しています。


 それはどのような信仰かと言うと……長くなるので、また次回お話します(^-^)


 


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