四、神秘的な三姉妹 宗像三女神 後編
【女神の正体は陸地? 島が神格化した三姉妹】
世界遺産に登録されており、イメージしやすいので前編では有名な厳島神社を出しました。
しかし宗像三女神を祭る総本宮は、福岡県にある
宗像大社は沖ノ島の沖津宮、筑前大島の中津宮、そして本土にある辺津宮という、三社の総称です。
沖津宮には、長女の田心姫神。
中津宮には次女の湍津姫神。
最後に辺津宮には三女の市杵島姫神が祭られています。
三女が祭られている辺津宮は宗像市市内にあり、次女の中津宮は筑前大島にあります。
筑前大島は普通に人が住んでいる島でキャッチフレーズは「神守る島」。
こんな感じで、読めばわかると思いますが、アクセスが便利なのは圧倒的に辺津宮ですね。
中津宮へ行くには、一度フェリーへの乗り換えが必要なのに、辺津宮は街の中にあるので、車や電車、また徒歩だけでなく、ムーンウォークをしながら気軽に参拝が出来そうですw
交通の便の良さもあってか、三社の中でも一番参拝客が多く、辺津宮のみを宗像大社と言う人が多いようです。
さて、沖ノ宮をお話していませんが、何故後回しにしたのかと言うと、三社の中でも圧倒的に神秘的で謎が多いのが沖ノ宮です。
沖ノ宮の謎が多すぎて、私の頭の中での三姉妹のキャラが……
三女は人当たりの良い明るいキャラ(多分、金髪でよく笑います←勝手なイメージ)
次女は引っ込みじあんの、恥ずかしがり屋(メガネかけて、文学少女っぽいです←勝手なイメージ)
そして、長女は謎多い不思議ちゃん(魔女の格好をしていて、前髪で目を隠していますね←勝手なイメージ)
こんな感じになっていますw
それでは謎と神秘に溢れる沖ノ宮のお話をしていきます!
【神秘的な神様の島】
沖ノ島は本土から離れた所にある孤島です。コ○ンだったら、間違いなく殺人事件起こるに違いありませんw
冗談はさておき、この沖ノ島は島そのものが御神体として祭られています。
自然崇拝から発展した神道において、沖ノ島のように自然物を祭るのは、神社の信仰形式の中でも古いものに当たります。
沖ノ島は位置的に、朝鮮半島と九州の間にあり、この海峡を行き来する為の目印になっていました。
遣隋使や遣唐使も沖ノ島に、安全を祈願したといわれています。
このように、古くから海上交通の要所にあったから、海難防止、交通安全のご利益があるんですね。
沖ノ島は禁止事項が多い事でも有名です。
まず島で見聞きした事を、他人に言ってはいけない、お
また島から枝一本さえ持ち出してはいけない、という厳しいルールがあります。
さらに上陸する事が難し事でも有名です。
現在でも女人禁制を貫いており、辺津宮の神職の男性が一人で上陸し、交代で神社の管理をしています。
きっとスマホは使えないので、おかずをたくさん持ち込まないと、色々溜まってしまいそうですw
男性でも一般人の5月27日の例大祭の日以外は、上陸を許されていません。
しかも、その人数も200人に制限されており、簡単に立ち入る事の出来ない、とても神聖な島といえます。
「女性が入れないなんて、男女差別じゃないか!」という声もあがりそうですが、祭られている神様が女神なので、女性が上陸すると嫉妬して祟りがあると言われています。
しかし禁止事項が多く、上陸が厳しく制限されている事たおかげで、人間の手が殆ど加えられていない古来からの生態系が残されているので、学術的にも貴重な場所となっています。
沖ノ島信仰の歴史を探る為、昭和に入ってから、沖ノ島の発掘調査が行われました。
すると縄文時代の石器や土器、さらに祭事に使われる遺物、朝鮮半島製の金の指輪が発見されました。
この発掘調査から沖ノ島は人類有史以前から信仰れていた事がわかっただけでなく、古代から大陸と日本を繋ぐ交通の拠点だった事がわかりました。
大陸から持ち込まれた遺物が多数発見された事から、沖ノ島は「海の正倉院」と呼ばれています。
またこれら遺物は辺津宮の神宝館にて見る事が出来ます。
このように宗像三女神の信仰は、とても古くから存在していたのです。
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