臨時世界ハンター会議⑯~ステータスの変化~
捕食の影響がステータスへ反映されました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【名 前】 草凪 澄人
【神 格】 6/6※
【体 力】 60,000/60,000
《+1000:500,000P》↑
【魔 力】 75,000/75,000
《+1000:500,000P》↑
【攻撃力】 SSS《1UP:10,000,000P》
【耐久力】 SS《1UP:1,000,000P》↑
【素早さ】 SS《1UP:1,000,000P》↑
【知 力】 SSS《1UP:10,000,000P》↑
【幸 運】 S
【スキル】 フィノ召喚・メーヌ召喚
親和性:雷S・剣B・氷C・神器C
鑑定・思考分析Ⅵ・剣術Ⅵ
治癒V・天翔Ⅵ
天翼Ⅵ・捕食(極)
ワープ・永遠の闇
グラウンド=ゼロ
神の祝福(極)・翻訳
金剛の意思Ⅵ・尽力の一撃Ⅵ
強者の威圧Ⅵ □
【従 者】 白間輝正・楠瑛(2/3)
【貢献P】 250,000
「スキル項目はちゃんと増えているけど……なんだこの※印……」
スキルはちゃんと吸収したままになっているものの、神格の欄に見慣れない印がついていた。
不思議に思いながら※に注目すると、神格の下へ別の項目が表示される。
【神格8までの貢献ポイント無料:譲渡可】
「これって譲渡可能って意味だよな……そんなことあるのか……」
思わず喉を鳴らすほど生唾を飲んでしまう。
最近は貢献ポイントを消費することばかりだったため、神格を上げられるまで貯めることができなかった。
早速神格を上昇させようと意識を動かしたとき、俺の足元から耳障りな声が聞こえてくる。
「なんだこれはっあああ!!?? 体が動かないぞ!!??」
ジェイソンさんは、目を大きく見開き声を上げた。
必死に体を動かそうとしているジェイソンさんだったが、手を握ったり、首をよじるだけで他の部分が全く動いていない。
鑑定でジェイソンさんのステータスを見た俺は納得するようにうなずいた。
【名 前】 ジェイソン・ホワイト
【神 格】 1/1
【体 力】 500/500
【魔 力】 200/200
【攻撃力】 H
【耐久力】 H
【素早さ】 H
【知 力】 H
【幸 運】 C
(ジェイソンさんが一般人以下になってる……なるほど……)
【ハンターとしての能力】を甦らせていない影響はステータスへ如実に表れていた。
ただの運が少し良いだけの人になったジェイソンさんは、身に着けている鎧の自重で動けなくなっているようだ。
観察している俺と目が合ったジェイソンさんは、もがくのを止めてこちらを睨んでくる。
「スミト・クサナギ!! 貴様何をした!!」
「三人のこと……諦める気になりましたか?」
「そんなわけ!! あっ……ああ……」
俺は微笑むと同時に、ジェイソンさんで実験を行った記憶を思い出させた。
実験の副産物で記憶も蘇るか選択できるようになっており、今まで数十回死んだことを一瞬でジェイソンさんへ理解させる。
そうすると、みるみるうちにジェイソンさんの顔から血の気が引き、震え始めた。
「ジェイソンさん……もう一度聞きますね? 三人のこと、諦めてくれますよね?」
「うぐぅ……ひぃいい」
ジェイソンさんは返事をすることなく、ただ怯えて俺を見るだけ。
その態度に理解のある俺は、笑みを絶やさないまま彼の肩へ手を添えた。
「や、やめろぉおおお!!!!」
俺が手を添えた瞬間、ジェイソンさんが悲鳴のような叫びを上げる。
「諦めていただけるなら、生きたまま帰らせてあげますよ? どうしますか?」
「もう死にたくないんだぁあ! 嫌だ!! 止めてくれ!! 助けてぇええ!!」
涙を流しながら懇願するジェイソンさんを見下ろしながら、俺は笑顔で答える。
「ジェイソンさん。三人のことを諦めていただけますか?」
「諦める!! 諦めるから俺を開放してくれ!! 頼む!!!!」
「約束ですよ?」
「わ、わかった! だから早く俺を開放しろ!」
俺の言葉を聞いたジェイソンさんが何度もうなずく様子を見ながら、心の中でほくそ笑む。
(無能力になったジェイソンさんに何ができるのか疑問だけど)
散々三人に迷惑をかけたようなので、しばらくの間は無能力者のまま過ごしてもらう。
それで力を返してほしいと懇願してきたら、【従者】にするのも悪くない。
「それじゃ、解放しますね。鎧が重いようなので脱がしますね?」
「あ、ありがとう……助かる……」
「脱がしにくいのでスキルで消しちゃいますね」
(はい、ごちそうさまでした)
俺は心の底から安堵した表情のジェイソンさんを見ながら、鎧を直接捕食することに成功した。
【白銀の鎧:必要能力 神格5・耐久力S】
鎧の説明を見ると、今のジェイソンさんが装備したまま動けない理由もわかった。
良い鎧のようなので、後で復元して平義先生へ渡そうと思う。
「ジェイソンさん。もし嘘をついたり、逃げ出したりしたときは……分かってますよね?」
「……わかっている」
ジェイソンさんが真剣な顔でうなずき、俺は彼へ手を差し出す。
「起きてください。挨拶等は結構と伺っています、もう必要以上に僕たちへ近づかないでくださいね」
「あ、ああ……分かった。本当にすまなかった……」
ジェイソンさんは俺の手を取り、警戒するようにゆっくりと立ち上がる。
「では、お元気で」
インナー姿になったジェイソンさんへこれ以上何もする気はないため、校門から出るようにうながす。
すると、彼はふらつきながらこの場を後にする。
その姿はここに登場した時とはまったく違い、周りを気にしながら足早に消えていった。
「終わったな……」
ジェイソンさんを見送ったあと、俺は校舎に向かって歩き出す。
すると、遠くの方から総合学科の生徒が乗ったバスが駐車場へ入っていくのが見えた。
(会議が終わったのか……実験を長々とやっちゃったな……)
腕時計を確認すると、既に夕方を過ぎている。
予定よりも時間を使ってしまったことに反省し、急いで理事長室へ向かうことにした。
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ご覧いただきありがとうございました。
次回の更新時期は未定です。
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