温もりを感じていたい

紅月

第1話

「卑しいことはしたくないんだよ。でも温もりが欲しい~!って思うことない?」


「あるある・・・、でも時間を奪ってることには変わらないから求められても仕方ないというか」


そんな濃い内容の話を平日のお昼に喫茶店で話す20代の女性が二人。

髪の長い女性は珈琲を啜り真正面に座っているポニーテールの女性はホットケーキを

頬張っている。


「ただ頭撫でてくれたりさ、傍にいて、私が抱き着きたいなぁって思うときに抱き着かせてくれる」


「お互い、干渉はしすぎない」


「「そう!!」」


髪の長い女性の名前は有紀

アパレル系に勤務している。彼氏はいるが遠距離。


ポニーテールの女性の名は和希

会社員。彼氏はいない。


「有紀の場合は彼氏さんいるけど遠距離だもんね、私の場合は浮気とかにはならないけど、男の人そんなに好きじゃないから心を許さないとなかなか厳しいわ」


「彼氏的には、身体重ねた時点で浮気だっていうんだけどね。私は卑しいことしたいんじゃなくて本当撫でてほしいだけなんだよね。遠距離だしさ。一番は彼氏がいいんだけど」


「まぁ彼氏いるだけ羨ましいんですけど!!!」


「和希はなぁ。お酒飲むとめんどくさいから~」


二人は幼馴染で大人になってからもよく遊ぶ大親友

有紀はアパレル、和希は会社員というまったく違う道を歩んだが住んでいるところが近いこともあり二人でよく遊びにいく


「あと!!絶対歳上がいい!!!」


「あんた、ほんとおじさん好きねぇ・・・」


「おじさん言うな!!!30から50が最高!!スーツ着てるイケオジを彼氏にしたい!」


「なんで今の彼氏さんと付き合ったのよ、あんた(笑)」


「大人になればわかるでしょ!歳の差で好きになって付き合うのあるけどあれは憧れなのよ。だから今の彼氏。本気で好きになって付き合った!!」


中学時代に、絵を描くことやアニメなどのオタク活動にどっぷりはまった有紀は

ドがつくほどの枯れ専


和希の方は、アニメなどにははまっているものの割と現実主義

だが、ショタがお好きなご様子


「和希だって人のこと言えないでしょうが、ショタ好き」


「成長過程の男の子はいいわよぅ・・・」


お互い、歳上好きと歳下好きというド反対な二人だがなんだかんだ波長が合う

大親友はこういう人たちをいうのだろうと具現化したような感じだ


「もう、職場のお客さんでいいおじさんいたら話掛けようかな~」


「流石に(笑)それはやばいんじゃないの(笑)」


「そろそろ会計しなくちゃね、今日はおごるわ!」


「太っ腹~!!」



続く





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温もりを感じていたい 紅月 @kazh0604

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